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京本side
阿部ちゃんと話していると何故かさっくんの声が聞こえた。
しかも " Aちゃん " って呼ぶさっくんの声が。
もしかして今の会話を聞いてたんじゃないかって思うと阿部ちゃんのことなんかどうでもよくてその場から離れてAのことを追い掛けた。
追い掛けた先は屋上で。開けてみればフェンスの方でしゃがんで泣いていた。
まさか .. と思った。あんなに興味ないしって感じだったのに。
ずっと俺は勘違いんしていたのかもしれない。
どこかしらでAは阿部ちゃんのことを好きになっていたんだなって。
本性を知っているのに好きになった自分にムカついているのだろうか。
俺も本性を知っているからそんな阿部ちゃんより俺の方が幸せに出来ると思って咄嗟に後ろから抱き締めた。
取られたくなかった。阿部ちゃんには。
困らせること分かってるのに、抑えきれなくて。
抑えてた気持ちを全て打ち明けてしまった。
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作者名:まるちーず | 作成日時:2020年9月2日 11時