Lock onしてる？【SnowMan】２

はなし ページ28

＊


運転はマネージャーさんがやってくれるようで

リムジンのように馬鹿でかい車の後部座席に

メンバーが次々に乗り込んでいく様子を見届けてから

私は最後に


「よっこらしょ」


と言い、車に飛び乗った。





「はーい、コンセント使う人？」

車の端っこに座ったさっくんはコンセントを指差して

ニコニコ笑いながら周りを見回した。


「俺はさっき充電しちゃったからええわ」


「俺も平気〜」


「みて！残り98%、余裕っしょ」


「Aは？」


「あ、私は充電しようかな、、、」




そう言ってスマホから出そうとした時












「白倉、話せるか？」












とマネージャーさんに言われ視線を向ければ

ミラー越しに目があった。


「あ、はい。」



その声色がいつもと違うと思ったのか

少し騒がしくしていたメンバーも落ち着き、


私に真剣な目を向けて続きを話すよう無言で促した。












「実は数日前から実家にある手紙が届いてて。





よくあることだし、


そっとしておこうとしたんだけど





中身が












ちょっと気持ち悪くて。」




そう言ってスマホを探した時に触れた一枚の手紙を


メンバーに見せた。




「A、それもしかして」


照くんが目を見開いて


私の手から奪うように手紙を掴んだ。











「うん、あの人だと思う。」





＊

わたしのかこ→←かえろう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す