《ツイステ》記憶を取り戻した少女は歪んだ世界で何を思う《鬼滅の刃》 (ページ12)

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五十二話:テスト騒動？ページ12

？？「あなた自身は何もする気は無いんですか？」

『はぁ。言っただろう？危害が加えられなければ良いと。大体自業自得だ。』

？？「.....！ふふふ、あなたとなら仲良くなれそうですね。」

『そうか？』

ニコリと胡散臭い笑みを浮かべた青年に、Aは首を傾げた。

ｱｽﾞｰﾙ「アズール・アーシェングロットです。どうぞ、よろしくお願いします。」

『あ、あぁ。宇髄A、苗字は宇髄だ。』

ｱｽﾞｰﾙ「分かりました。ああ、連絡先を渡しておきますね。何かあればどうぞ。それでは、"また"」

『....また？』

去っていくアズールの後ろ姿を不思議そうにAは眺めた。

しかし、そんな場合ではない、とAは寮へ早歩きで向かっていた。

ﾘﾄﾞﾙ「どういうことだい？！」

部屋から漏れ出る怒鳴り声に、Aは予想通りだと思わず眉間に皺を寄せた。

『寮長、落ち着いてくれ。磯巾着の着いた生徒は部屋に戻れ。出ることは許さない。』

その視線に怯えた寮生は、あっという間に寮長室から出ていった。

『寮長、大丈夫か？』

顔を林檎のように真っ赤にさせたリドルを見て、Aは思わず頭を撫でてしまった。

そのことに気がついたが、リドルはそのまま手に頭を擦り付けてきた。

ﾘﾄﾞﾙ「僕だって、頑張ってるのに.....！寝る間を押しんで勉強して、日中は寮生の勉強を見ていたのに....！なんで...！」

堪えきれない涙をボロボロと流しながら、リドルは泣いていた。

まぁ、当たり前だ。

苦労が水の泡なのだから。

ﾄﾚｲ「リドル？！おい、A、何事だ？」

『頭に磯巾着を生やした生徒が出ている。』

ｹｲﾄ「あれ、間に合わなかった？」

『ケイト？どうかしたのか？』

ｹｲﾄ「いやー、イソギンチャクについてだよ。なんかあれ、服従させるために必要らしいね。」

『あぁ、道理で.....』

ﾄﾚｲ「だからリドルは泣いているのか。今回頑張ったからな。」

『あぁ。そうだ、寮生の処分はどうする？今は部屋に待機させている。外出禁止だ。魔法でドアも閉めた。』

ﾄﾚｲ「そうだな....リドルが落ち着いたら、話し合うか。」

『そうだな。とりあえず、おそらく主犯に今日の出来事を伝えておくか。』

ｹｲﾄ「え！もう掴んだの？」

『私も誘われたからな。断ったが。とりあえず、なにか進みしだい連絡する。』

この数分で疲れたAは、スマホを開き、なれない手つきで、先程追加した電話番号に電話をかける。

『大変なことになりそうだ.....』