《ツイステ》記憶を取り戻した少女は歪んだ世界で何を思う《鬼滅の刃》 (ページ7)

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四十七話:戦いの幕開けページ7

『っ！？』

鎹鴉「緊急収集ーーーッ！緊急収集ーーーッ！産屋敷邸襲撃ッ！産屋敷邸襲撃ィ！」

『案内！』

それだけ叫び、目にも止まらぬ早さでAは産屋敷邸に向かった。

鍛錬中のAは刀だけ持ち、走り出す。

Aの手が震えた。

無くなることがないと思っていた。Aは、産屋敷耀哉が。

自分が先に逝くと思っていた。

たとえ、産屋敷耀哉が先に逝くとしても、それは病が原因だと。

『(襲撃だと？お館様、どうかご無事で。)』

鬼によって死ぬなんてAは予想していなかった。

必死に走り、Aは一番に産屋敷邸に着いた。

まだ間に合う。そんな淡い期待はあっけなく散る。

『(火薬....？まさか！)』

既に産屋敷邸の中に入っていたAは思わず飛び退いた。

ドォンっ

予想以上の爆発と、轟音が辺りに響く。

『お館様ァァァァァァァ！』

悲鳴のような叫びがAの喉から出る。

『貴様がお館様を！』

鬼舞辻無惨を見つけたAは襲いかかる。

もちろん、頭の中は冷静である。

その殺気は、鬼舞辻無惨でさえ怖気付く程だった。

『音の呼吸玖之型鐘の響き』

不規則な斬撃を繰り返す。

恐ろしい程の威力の斬撃は、鬼舞辻無惨の肉体を細かく刻んだ。

それでも、肉片が集まりまた復活する。

ベベン

どこからか、琵琶の音がした。

『なにごとっ？！』

音が鳴ると同時に、Aは知らない場所にいた。

音を辿り、鬼舞辻無惨の元へ行く。

来る途中にたくさんの鬼を斬った。

体力は少ししか消耗していない。

『見つけた！』

周りには数名の隊士。全員、偶然近くに飛ばされたのだろう。

『一般隊士は近くの鬼を！万が一鬼舞辻無惨が動けば、食料にされる！安心しろ、ここは必ず止める！』

隊士「.....鬼殺隊最高位、音柱、宇髄A様の指示に従え！この人は、最高位の最古参で、最強だ！」

最が多い。←

間違ったことは無い。最高位で、最古参で、最強。

何も間違っていないのだ。

鬼舞辻無惨の圧を流し、逆に威嚇するほどの実力。

一般隊士でないのは明らか。

また、その強さは人の域を超えていた。

彼女に鬼舞辻無惨を任せ、隊士達は他の鬼を斬ることに専念した。