三十一話:救え ページ39
ケイト「うぇ〜、なんでこんな怖い目にばっか会うの?オレ、こういうの向いてないんだけど!」
リドル「怖いなら逃げても構わないよ。」
ケイト「リドルくん置いて逃げたら、トレイくんに後でボコられちゃう。
お供しますよ、寮長。」
『......』
ふと、Aは思いつく。
攻撃しなくても良いのでは、と。
近づきさえ出来れば後は後ろの化け物を切るのみ。
Aは近づく方法を考えた。
しかし、Aは集中出来なかった。
何故か、知らない男が、脳裏に浮び上がる。
知らない少女も。
誰なのかは分からない。ただ、思い出さなければならないと、本能が叫んでいる。
ジャック「よく分からねぇが、レオナ先輩をぶん殴って、正気に戻せばいいんだな?」
ラギー「オ.....オレも、手伝うっス.....ゴホッ......あそこまで言われて寝てられるかってんだ.....」
『無理はするな。足でまといになる。戦いたければ自分で責任を持て。』
レオナ「ハイエナ風情が、俺に刃向かおうってのか?
ハハハハハハハハ......笑えねぇ冗談だ。全員、明日の朝日は拝めないと思え!」
グリム「ユッ、ユウリ、アイツを捕まえれば、マジカルシフト大会に出られる!きっ、気合い入れるんだゾ!」
ユウリ「......来るよ、みんな。」
何を当たり前のことを、とAは思った。しかし、それを口に出す前に攻撃が飛んでくる。
『チィッ.......避けてくれ、怪我をするぞ!』
そう言いながら、構えをとる。
コォォ....と、冷たい風のような音が辺りに響く。その場の空気が凍てつくような音だった。
『音の呼吸 肆之型 震天動地』
Aが斬撃を放つと、その場の音が一瞬消え去る。
そして、Aは次の瞬間には化け物から少し離れた位置に立っていた。
ゴォォォォォォォ
地鳴りのような激しい音に、思わずその場にいた全員が耳を塞ぐ。
リドル「っぐ.....な、んの、音、だ?」
その音は、学園中に響いた。
『これが、救うことなのか....?』
ふと、昔の自分と重ねたAはそう考える。
覚えてもない昔に重ねた自分を不思議に思うも、また意識が消えるのではないかと身構えた。
Aの読み通り、意識は無くなった。
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あ - 八話でユウリに向かって貴殿と言っているんですが、ユウリは女性なので貴殿ではなく貴女では? (7月17日 14時) (レス) @page13 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら)(プロフ) - 二十話で”クローバー先輩”と言っていましたが夢主ちゃんって3年生じゃなかったですか…? (2020年10月26日 20時) (レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - あの、1つ訂正していただきたい箇所があって、もしご存知でしたら、申し訳ないのですが、ナイトイレブンカレッジではなく、ナイトレイブンカレッジです。上からですいません。とっても面白かったので、続き楽しみにしています。 (2020年10月22日 7時) (レス) id: 194fa15314 (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 派手なコソコソ話という矛盾 (2020年10月17日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 拝みました、面白すぎて大好きです! (2020年10月16日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月6日 22時