十二話:リドルの過去 ページ18
ザザー....ザザ....
波のような音が流れる。
その場に居たものが、思わず固まる速度と威力。
木刀にも関わらず、化け物は切れていて。
Aとリドルは倒れていた。
トレイ「はっ、リドル!」
グリム「ぜぇ、ぜぇ、着いたゾ....A?!」
剣技を放ったAは、いつの間にか知らない場所にいた。
体は動かない。
そこには、リドルそっくりの少年と、厳しそうな女性が居た。
女性「8歳のお誕生日おめでとう、リドル。」
ハッキリとリドルと告げられたことで、Aはこれはリドルの過去であると理解した。
女性は、リドルの母親だと。
母親「今年のお誕生日のケーキは、頭が良くなるレシチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ。」
素人の目にも分かる。
あまり美味しそうではないと。
糖質とはなんだと言うAの疑問はさておき、リドルは少し悲しそうな顔をしていた。
それに気づいたAも、悲しそうな顔をした。
リドル「ありがとう、ママ。でも、あのね、ボク.....」
言いずらそうに、リドルは言う。
リドル「一度でいいから、真っ赤な苺が沢山乗ったタルトを食べてみたいな......」
言いずらそうにしていた理由は、母親に逆らうような発言をするからだった。
Aは、リドルの中では母親が規律なのだと知った。
母親「まぁ、なんてことを言うの!あんな砂糖の塊みないなお菓子、毒みたいなものよ。」
.....Aは思わずぐっと固まった。
何しろ、同じ柱の甘露寺のススメで、母親の言う砂糖の塊のようなお菓子を沢山食べたことがあるからだ。
母親「一切れで一日分の糖質と理想摂取量をオーバーするわ。」
Aは理想という言葉に思わず眉間に皺を寄せた。
理想、だろう?そう思ったのだ。
理想はあっても良いが、必ずしもそうする必要は無いと。ましてや、それを押し付けるなどあってはならないと思ったのだ。
記憶が無いにしろ、体がそれを拒否していたのだ。
母親「さぁ、今日はドコサヘキサエン酸とイコサペンタエン酸がたっぷりのヘルシーなマグロのソテーよ。」
何語だ、とAは困惑した。
料理自体は美味しそうとおもったようだ。しかし、説明がよくわからなかった。
どこさ....?いこさ.....?と混乱した。
母親「あぁ、でも、8歳児の理想のカロリー摂取量は....」
またもや、謎の言語は続く。←
既に理解できなくなったAは、話の流れだけを掴むことにした。
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あ - 八話でユウリに向かって貴殿と言っているんですが、ユウリは女性なので貴殿ではなく貴女では? (7月17日 14時) (レス) @page13 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら)(プロフ) - 二十話で”クローバー先輩”と言っていましたが夢主ちゃんって3年生じゃなかったですか…? (2020年10月26日 20時) (レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - あの、1つ訂正していただきたい箇所があって、もしご存知でしたら、申し訳ないのですが、ナイトイレブンカレッジではなく、ナイトレイブンカレッジです。上からですいません。とっても面白かったので、続き楽しみにしています。 (2020年10月22日 7時) (レス) id: 194fa15314 (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 派手なコソコソ話という矛盾 (2020年10月17日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 拝みました、面白すぎて大好きです! (2020年10月16日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花陽 | 作成日時:2020年10月6日 22時