八話:遭遇 ページ13
『......あいつか。』
ｸﾞﾘﾑ「あっ、こっちに来たゾ！」
ﾕｳﾘ「あー、グリムゥ！ちょっとぉ、どこいってたのぉ？」
ｸﾞﾘﾑ「Aの部屋だゾ！お前のところにはもう帰らないんだゾ！」
ﾕｳﾘ「ちょ、何勝手言ってるのよォ？ねぇ、君もぉそう思わなぃ？」
『.....あぁ、すまない。あまりの音の酷さにびっくりしていた。それにしても捻曲がった性格だな。音に全て出ているぞ？よく隠そうもしないで話しかけれるな？』
場が凍りつく。
一つ言っておこう。
Aは悪意はない。悪意はないのだ。
大切なので二回言った。←
ﾕｳﾘ「ひっ、ひどぉい！」
この世界では女性を大切にする風習がある。
Aには冷たい視線が送られた。
『.....酷いのはそちらだと思うが？』
感情のない声に、思わず全員がゾッとした。
先ほどは疑問がこもっていたが、これは違かった。
無である。
それがさらに怖さを増させている。
『残念なことに、命に関することには厳しくてな。餌も与えずに猫を放置するなど、あまりに非道ではないか？女性以前に、人間としてどうなんだ。
聞けば、初日からぐりむを岩に投げつけ、怪我をさせたそうだな。
.....失礼ならば詫びよう。しかし、貴殿にそれを言う権利はあるか？』
ﾕｳﾘ「ご、誤解よォ！ねぇ、グリム？」
グリムを見た夢莉の目は、光がなかった。
しかし、グリムはAという味方がいる。
夢莉に、逆らった。
ｸﾞﾘﾑ「そ、その通りなんだゾ！」
その声に、周りがざわめき始めた。
『.....丁度この前、貴殿に似た音を放つ男にあった。そやつは、”鬼”だった。
人を人と思わず、自分以外を駒としか見ていない残虐非道な奴だった。そいつは、何千、何万という人を殺した。
私も、そいつに殺された。貴殿はそうならなければ良いな。』
改めて言おう。
Aに悪意はない。
あくまで忠告しただけである。
しかし、夢莉をさらし者にしたのは言うまでもないだろう。
顔を真っ赤にした夢莉は、その場を去る。
どうやら話の途中だったらしく、ハーツラビュル寮の一年、エースが慌てて追いかける。
エースには首輪が着いていた。
魔法を封じるものだ。
その魔法は、リドルのものであった。
エースが首輪をつけている理由は一つ。規律を破ったからである。
話し途中のようだったが、リドルも居た。
ﾘﾄﾞﾙ「A、随分と素直に言うんだな。」
『？そうか？』
悪意のない、純粋な毒舌にリドルは頭を抱えた。
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あ - 八話でユウリに向かって貴殿と言っているんですが、ユウリは女性なので貴殿ではなく貴女では？ (7月17日 14時) (
レス) @page13 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら)(プロフ) - 二十話で”クローバー先輩”と言っていましたが夢主ちゃんって3年生じゃなかったですか…？ (2020年10月26日 20時) (レス) id: ede154cf4d (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - あの、1つ訂正していただきたい箇所があって、もしご存知でしたら、申し訳ないのですが、ナイトイレブンカレッジではなく、ナイトレイブンカレッジです。上からですいません。とっても面白かったので、続き楽しみにしています。 (2020年10月22日 7時) (レス) id: 194fa15314 (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 派手なコソコソ話という矛盾 (2020年10月17日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - 拝みました、面白すぎて大好きです！ (2020年10月16日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花陽 | 作成日時：2020年10月6日 22時
