陸 ページ7
『煉獄さ〜ぁん?!!』
私が煉獄さんの御屋敷の門の前でそう叫ぶと、横に居た無一郎君がぐっと顔を顰めて、
無一郎「静かにしてよ。
こんな所で叫んでも煩いだけ…、」
なんて溢す。
煩いなんて失礼な、煉獄さんは私の声を聞くとすぐ駆けつけてくれるんだっ。
きっと今回も…
煉獄「うむ!!時透妹!!」
『ほら!!!来た!!!』
あ、思わず本音が…。
無一郎「……、煉獄さん、幾ら僕の妹が
可愛いからって、そういうのは…。」
煉獄「確かに!!時透妹は綺麗だな!!!」
煉獄さんはそう言って、はははと笑い始めた。
……、2人で話しているところ悪いけど…。
2人で話している所を私が眺めるために来たんじゃないんだ…。
『煉獄さん、薩摩芋の炊き込み…』
煉獄「作ってくれたのか!!!!
嬉しい限りだな!!!」
それにしても、薩摩芋の炊き込み、で分かるなんて、よっぽど炊き込みご飯がお好きなんだな。
もしかしたら、炊き込み葡萄(?)かも知れないのに。
きっと美味しくないなぁ…。
無一郎「○○、しょうもない事
考えてる暇があるなら、
これ、さっさと渡していいかな。」
『しょうもない事とは限らないでしょ…!?』
無一郎「はい、煉獄さん。
炊き込みご飯。」
煉獄「うむ!!!確かに受け取った!!
ありがとう時透!時透妹!!」
無一郎「うん。どういたしまして。」
『勝手に話進めないで?!?!』
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はぁ…、無一郎君が勝手に渡しちゃうから…。
特に私が話すことも無かったなぁ、
無一郎君だけで行ってもらっても問題無かったかも…。
無一郎「そんなにガッカリする事無いでしょ。
○○は柱合会議にも呼んでもらえるんだから、柱達とは幾らでも話せるじゃん。」
私は柱の皆さんが任務で怪我をなさった時に、別の御屋敷で手当をする…、
謂わば『柱専用蝶屋敷』みたいな物だろうか。
私は霞柱の妹なので!
霧屋敷と呼んでいます!!!
この事を無一郎君に伝えたら、
「霞と霧は同じじゃないでしょ。」
って呆れられました。悲しい。
(霞柱の妹なら霞屋敷にすればよかったのに。
by.無一郎
霞屋敷って言い難いでしょ。 by.○○)
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作者名:つっきい。 | 作成日時:2023年5月4日 12時