参 ページ4
無一郎「ただいま…、」
あ、無一郎君、帰ってきたのかな。
『御帰り〜っ!!!!』
生憎今は部屋に居たので、部屋からで申し訳ないが、取り敢えず叫んでおいた。
う〜ん、ここはこうかな…?
いや、でも…、
無一郎「部屋に居たのに態々
御帰りって返してくれたの……って、
何してるの。」
『わ、無一郎君?!』
私がむんむん(禰豆子ちゃんイメージ)考え込んでいた間に、何時の間にか無一郎君が部屋の入口で私を見上げていた。
というのも、脚立に登っていたので、見上げられるのは当たり前なのだが……。
無一郎「はぁ…、僕の話聞いてた?
部屋に居たのに、態々返してくれたの?
って、聞いてるんだけど…。」
呆れたように溜息を吐いた無一郎君は、再び私を見上げたかと思えば、
無一郎「ていうか、脚立下りてくれない?
首痛…。」
なんて首を擦りながら言ってくるので全く疲れてしまう。
渋々脚立を下りた私に、少し安堵したような表情を浮かべた無一郎君。
『あ、無一郎君の話は聞いてたよ。
ただいま、って言ってるのに返さないのはどうかと思って…。』
無一郎「はぁ………、」
私がさっきの(脚立の下りで少し時間は経ったが)
質問に答えれば、無一郎君は片手で自分の顔を隠すものだから、少し(かなり)吃驚してしまった。
『どうしたの無一郎君、任務疲れた?
お風呂沸かしたけど入る…ってわ、?!』
私がそうなったのも無理はないと思う。
無一郎君が急に抱き着いて来るから…。
無一郎「やっぱり僕の妹可愛い……。」
『……、や、やっぱり疲れてるんだよね、
お、お風呂入ったらどうかな…?!』
少し声が裏返ってしまった…。
わ、無一郎君の耳元で話しちゃったなぁ、耳痛くないかな…。
場に合わずそんな事を考えていた矢先、
無一郎「僕に当たり強いかと思ったら、
可愛いとか言われ慣れてないよね。」
なんて言ってくるので心臓に悪い。
無一郎君が離してくれなかったので、偶には労ってあげようと思って、
暫くそのままで居てあげた。
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作者名:つっきい。 | 作成日時:2023年5月4日 12時