二十一 ページ23
『はい、あの…、正直凄く困っていて…!!』
多分こういうのって馬鹿正直に言うものじゃないんだろうけどね……。
折角声を掛けて下さったんだし、反故にする訳にはいかない……よね、
私より偉い方だし。
(いつまで言ってるのでしょうね?)
『カナヲ様、天ぷらの材料………とか、知っていたりしますでしょうか…。』
カナヲ「天ぷら…?」
『あ、はい!
嘴平さんに、天ぷらを作ろうと思って…あ、思ったんですけど、』
カナヲ「敬語は使わなくて…良い。
多分私の方が年下…。」
『本当です…本当?
じゃあえと、続きを話すね、』
私がそっとカナヲ様……ちゃん、で、良いのかな。
を見やると、カナヲちゃんもちゃんとこっちを見て話を聞いてくれてる様だったので、続けることにする。
『それで、天ぷらを作ろうと思ったんだけど、
天ぷらなんて作ったこと無いし、最近はふろふき大根ばっかりだったから、
作り方なんて勿論知らないしで………。』
話の合間合間にちゃんと頷いてくれるから、話しやすいなぁ……。
無一郎君もこんなだと良いのに!!
無一郎君はいつも静か……あ、説明説明。
『そんなんだから材料も知らなくて。
作るどころか材料も無いからどうしようかなって思ってた所で…。』
でも、カナヲちゃんも忙しいかな…。
私も結構御迷惑掛ける側だったりして!?
どうしよう………、
カナヲ「私も、アオイに頼まれて天ぷらの材料…、買うところだったから……。
紙に書いてきてもらったし、見る…?」
あら偶然!!!!!?
『え、良いの?!
でも、カナヲちゃんも忙しかったり……、』
カナヲ「アオイも○○の事大好きだから、
多分大丈夫………だと思う。」
『そうなの?』
カナヲ「うん、良く話してくれる………。」
『そっかぁ……、あ、じゃあ…えっと、宜敷ね、!』
カナヲ「うん、宜敷…。」
カナヲちゃんとも仲良くなれた…と思うし、
天ぷらの材料も買えそうだし!
取り敢えず一件落着……。
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カナヲ様
って打とうとした時、予測変換に
カナヲちゃん
と出てきたのですが…!!
もしもうカナヲちゃんが出て来ている話があればもうしわけないです……!!!
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作者名：つっきい。 | 作成日時：2023年5月4日 12時
