十九 ページ21
無一郎君は、記憶が戻ってからはすっかり、
お転婆ッ!
って感じで、
私やお館様にだけじゃなく、炭治郎さんや善逸さん、嘴平さんにも御迷惑をおかけしている………。
禰豆子ちゃんとはすっかり仲良しで、その点では炭治郎さんも凄く感謝してたんだけど……。
無一郎君が御迷惑をお掛けしっぱなしのままじゃやっぱり良くない!!!
と思い立った私は今何をしているかと言いますと。
街に出掛けています!!!
というのも、炭治郎さん善逸さん、嘴平さんに御詫び程度に何かお渡しに行こうと思って!
禰豆子ちゃんにもちゃんと金平糖を渡します!
炭治郎さんと善逸さんは何がお好きなのか分かりませんが、嘴平さんは蝶屋敷で天ぷらがどうだのと騒いでいたのを聞いたことがあるので、取り敢えず天ぷらを作ろうと思うんだけど…!
『天ぷらって何が居るんだろう…?』
天ぷらなんて作ったことが無いし、なんなら最近はふろふき大根ばっかり作っていたから、
作り方は愚か材料すら知らないまま家を出てきてしまった…………。
取り敢えず、海老の天ぷらを作ろうと思って、海老は買ったんだけど………。
卵…?
小麦粉…??
…………アオイちゃんに聞いてこようかなぁ…。
でも、御迷惑をお掛けしているのはうちの無一郎君だし、人に頼るわけにもいかないし………。
お店の人にきいてみる?
でもそれも人を頼ってるのと一緒なのでは…??!!
なんてぐるぐる悩んでいると、
「貴方、何か困っているの?」
と、声を掛けられた。
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作者名:つっきい。 | 作成日時:2023年5月4日 12時