十四 ページ16
『良いじゃん無一郎君、
私から言い出した事なんだし…、』
無一郎君が(一方的に)おばないとバチバチなので、何とか宥めようと頑張ってる(つもり)なんだけど…。
無一郎「え、これ○○が言い出したの?
○○は伊黒さんに
御父さんになってほしかったって事?」
また変な方向に話が進んでいる気しかしません。
『え、っ…と、違うよ?』
誤解してる…?のかな、私が言ったのは
〈蜜璃ちゃんの保護者だね〉
的なことで…。
〈私の御父さんみたいだね〉
的なことは言ってないよね……?
無一郎「何が違うの?
僕じゃ駄目だったの?」
『だ、から誤解………』
無一郎「○○のことを此奴って呼ぶような人に
嫁がせるわけにはいかないんだけど。」
伊黒「俺もこんな奴嫁に貰いたくは無い。」
無一郎「何それ、有り得ないんだけど。
人の妹侮辱してる?」
伊黒「侮辱する程も無いだろう、
まず○○が御前の考えを訂正しようと………」
あ、おばないがまたまたネチネチし始めた…。
ていうか蜜璃ちゃんは…?
おばないと無一郎君でバチバチしてる間に、蜜璃ちゃん帰っちゃった?!?!
『無一郎君!!!!』
さ、叫んだら流石にどうにか……
無一郎「○○、伊黒さんは辞めておこう?
せめて僕とか、富岡さんとか…。」
……駄目だったかぁ…。
『違うの無一郎君、私が言ってたのは、
おばないは蜜璃ちゃんの保護者みたい、
ってだけ………。』
よし、言えた…!!!
此れで誤解も解けるよね(きっと!)
無一郎「………何だ、そんな事か…。
帰ろう、○○。お腹空いた。」
え…っと………。
あっさり終わった?!?!
拗ねちゃったのかな??
それとも素?!?!
『あ、うん…。
ふろふき大根でも作る?
甘味処でいい?』
無一郎「………、ふろふき大根作って…。」
あ、そんなあっさりでも無いのかな。
無一郎君は少しだけ疲れたように溜息を吐き、私にちょっぴり体重をかけてきた。
重。
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作者名:つっきい。 | 作成日時:2023年5月4日 12時