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『蜜璃ちゃ〜ん?
 手当するから座って!』



今から蜜璃ちゃんの怪我の手当をします…、



蜜璃「あ、○○ちゃん!
  今から手当?はい、」



私が言葉を繋げる間もなく、怪我が特に酷い左腕を差し出してくれた。



蜜璃ちゃん…、本当気が利く…。



柱の女の子は優しいんだなぁ……。



『有難う蜜璃ちゃんっ。
 消毒するね、染みるかも…、』



染みるって痛いよね…、



そう想像すると何故だが此方まで痛くなってくる気がして、顔を顰めた。



蜜璃「うふ、大丈夫よ?
  これでも柱だもんっ、余所見してただけで
  怪我しちゃうなんて申し訳ない…、」



う〜……これでも柱だもんっ、まではとっても笑顔だったのに、申し訳ない…、では凄くしょんぼりしている…、



表情筋豊かなんだよね…。



可愛いけどっ…!!!



蜜璃ちゃんは私が柱合会議にはじめて呼ばれたとき、いっちばん初めに声をかけてくれたの。



嬉しかったなぁ〜…。



わ、今はそれどころじゃないんだ…。



『大丈夫?蜜璃ちゃん…、
 痛いかな、うぅ………。』



やっぱり我慢できず顔を顰めていると、当の本人、蜜璃ちゃんはクスクス笑っている。



………1番苦しんでるのは私なのでは……???
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蜜璃ちゃんも無事手当が終わりました。



ですが私にはこれからまだ関門があります。



それは…。

風邪を引いた無一郎君のお世話…。
(関門なんて失礼だね…。by.無一郎)



風邪を引いてる時の無一郎君、苦手なんだよねぇ…。



無駄に素直だから…。



『む、無一郎君〜?風邪、大丈夫……、わ…。』



………、あれ…。



前にもこんな事あったような…?



急に抱き着いて来られたなぁ…、前にも…。



無一郎君、喋らないんだよなぁ…。



素直なスイッチが入ると一気に捲し立てるのにさ…、心臓に悪い。



『無一郎君、風邪移っちゃうよ、離れよう?』



なんて声をかけても、全く離れる素振りを見せない無一郎君。



………いや、離れて欲しいんだけど………。

十一→←九



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作者名:つっきい。 | 作成日時:2023年5月4日 12時

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