花屋の店主は実は公安警察 5

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どこを走っても監視カメラが目につく。
小学生を抱えて走るのもいつかは限界が来るから隠れたい。

コナン｢おねえさん、あっち！｣

少年が指さす方向にはでっかいダストボックス。…仕方ないか。

A｢監視カメラなさそうね！でかした｣

加速して中に隠れる。幸いゴミは入ってなかった。
スマホのライトを付けてお互いの顔が見えるようになった。

コナン｢おねえさん脚速いね｣

A｢命の危機だからね、速くなるよ｣

で、どうしようか。保護したはいいけど建物の奥まで随分走り込んでしまった。
とりあえず降谷さんにメールを送っておこう。

コナン｢誰にメール？｣

A｢応援を呼ばなくちゃね、大人1人と子供1人じゃあ不利すぎるからね｣

送信しながら降谷さんからのメールにも目を通す。コナン君の推理は当たっていそうだ。
読み終わった後に諸伏さんからのメールが来たので一緒に読む。

A｢相変わらず心配症ね｣

行方を眩ませてから日が浅いからそれもあるかも。
私が過去や未来に飛ぶ必要条件が命の危機なんて言ったから。

A｢応援がわりとすぐに来そうだよ｣

諸伏さんが仕事を片付けて向かっているとの事だ。
機動隊も降谷さんの要請でやってくるだろう。

コナン｢ここでじっとしていた方がいいね｣

そうだねと会話した矢先、誰かの悲鳴が聞こえた。
反射的にコナン君が立ち上がったから制止した。

コナン｢元太たちだ、アイツら何して？｣

クラスメートのようだ。
一度だけ見たことがある男の子2人と女の子1人。
助けなきゃ！と焦る彼。

A｢わかった、おねえさんが行くから君はここに居て？｣

コナン｢そんな無茶な｣

A｢小学生を巻き込めないよ…｣

それでも行くと言う彼。
ごめんね、と気絶させてダストボックスを出た物陰に寝かせた。

＜降谷｢今度は電話か｣＞

A｢今いる所に少年1人、保護をお願いします｣

｢…先に進みます｣

＜降谷｢だろうね、景が着くまで無事でいてくれ｣＞

ほぼ丸腰状態。
グランの残党、今のボスは知らないからとりあえず奥へ上へ行こう。
施設は私を誘っているかのように奥へ進まされている気がした。

ピピピピピ。

＜諸伏｢A無事？｣＞

A｢めちゃくちゃ早いですね｣

音速のように諸伏さんは建物の入口で電話をかけてきた。

＜諸伏｢オレのトラウマでもあるからね、ライに仕事を任せてきた｣＞

バイクに乗りながら周辺を散策しているようで音が聞こえる。入れる所がないらしい。

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