花屋の店主は実は公安警察 5

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A｢…………っはあ！！！！｣









目を開けると知らない天井。
少し前に同じ景色を見た気がするデジャブを感じる。
気を失っていた？それとも…いいや、確実に頭を諸伏さんに撃ち抜かれたはず。

A｢死んだ…の？｣

天国にしては身体の痛みを強く感じる。
とりあえず、ここは一体どこなのかを知る必要がある。
抜いていいのかわからない点滴の針を抜いてベッドから降りる。

ガタッ。

A｢何よ…力入んないし、折れてる？これ…！｣

膝をさすると筋肉が衰えているからか細く感じる。
知らない病院、これもデジャブ。
急いで外に出ようと扉に手を掛けたら、声がした。

何しに来た。
病院では静かにだよ！
償うつもりか？
こら、静かに！

今にも殴り合いそうな会話、私は止めようと扉を開けた。

A｢うるさいわね！追い出すわよ！？｣

床を這いながら注意した瞬間、目の前が真っ暗になった。
黒いスーツ。

A｢喪服？誰か亡くなったの？｣

……。
質問を全て無視されて、ただスーツに覆われている。

A｢心配かけてすみません…｣

松田｢もう俺こんなの耐えられねぇよ｣

背中に手を回すと上から静かに涙が降ってきた。
顔を上げていいか聞くとダメだと言われた。
後ろから実に1ヶ月ぶりの顔ぶれが松田と呼ぶ。

無事に帰りたい現代に帰ってきたようだ。








萩原｢喋れそう？｣

私はもちろん、あの日以来たくさんの事がお互いに起きた。その情報共有を部屋で話すことになった。

A｢ありがとうございます｣

未来は1人寂しく老人ホームにいた萩原さん。
コーヒーをサイドテーブルに置いてくれて、近付いてくる艶やかな長髪に触れる。

萩原｢Aちゃん？｣

A｢ご、ごめんなさい｣

｢久しぶりで…｣

この空間には降谷さん、諸伏さん、伊達さんは居ない。
伊達さんは仕事で降谷さんと諸伏さんはあえて呼ばないでと私が頼んだのだ。

松田｢俺から話す｣

松田さんは私が行方不明になってからの1ヶ月を話してくれた。
大体は未来で萩原さんや高木さんの言っていたことと同じだった。ただ60年と時間が経っていない分詳細を知ることが出来た。

車に跳ねられた痕だけ残して私が消えたこと。
あまりにも突然過ぎてその場にいた高木さん含む刑事6人はしばらく立ち尽くし、誰も防げなかったと子供のように乱闘が起きた。今現在の5人の仲はギスギスしていた。

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