173 ページ23
住所を入力して到着した。
カナ「ここが高木元警視総監のご自宅」
普通の一軒家なのが彼らしい。
インターホンを鳴らすと60代の女性が出てきた。
彼女は高木さんの娘らしい。
案内されると猫を抱いたご老人2人が椅子に座り出迎えてくれた。
A「ご連絡させて頂いた者です。突然にも関わらずありがとうございます」
高木「話は萩原さんから聞いたよ」
「彼からの電話はさすがに驚いたよなぁ、美和子」
佐藤「そうねぇ、とっくにボケたって聞いてたから」
微かに高木さんと美和子さんの面影を残す目の前の老夫婦は立ちっぱなしの3人に椅子に座るよう促した。
高木「夢のような話だ」
「行方不明だったワケがこんな形になるとはね」
A「私…」
佐藤「大変だろうけど私は嬉しいわ…変な形だけどこうして幼なじみと再会できたから」
2人も長い60年を話してくれた。
内容は大体萩原さんから聞いた通りだった。
佐藤「Aの聞きたいのはあの5人のことでしょう?」
私は頷く。
高木「僕が警視総監としていたのは10年間くらいだ…君が来るって聞いたから当時の日記をひたすら読んだよ」
佐藤「年取ると良い昔話しか覚えてられないからね」
結論から言うと降谷さんは生きている。
5人が疎遠状態になってしまったのは亡骸を上がすり替えたからだった。
佐藤「あれだけ仲が良かったから、ひと目でわかったけど…あの風見警部でさえ行方は知らなかった」
諸伏さんはどうなんだろう。
高木「諸伏と言う刑事はその葬儀で初めて認知したよ」
「潜入捜査で今後狙われないように静かに長野に住んでいる」
A「降谷さんを探します、諸伏さんに会って…」
1人でむむむと考えていると美和子さんが笑った。
佐藤「松田くんにも会うのよ?」
A「もちろんです」
彼も定年前に警察庁を去っていた。
仕事をより頑張る一方、ヘビースモーカーになり、浴びるようにお酒を飲んでいたという。
高木「松田さん言ってたよ…毎晩アイツの夢を見るんだと」
「Aが居る時は消えた世界の夢、居なくなってからはAが存在する夢」
やっと想いを伝えたらこうだ、俺には縁がないらしい…と。
自暴自棄になっていたのは事実。
佐藤「警察を辞めたと思っていたら、公安だったと聞いた時は驚いたわ」
高木「そうかい?僕は納得したよ」
「花屋にしては不思議な立ち振る舞いしていたから」
789人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 192話、出来したじゃなくて、でかしたです。 (2022年9月23日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - blossomさん» 読んでくださりありがとうございます!これからも気長に待って頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します^^* (2022年9月12日 7時) (レス) @page33 id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
blossom(プロフ) - えっ、えっ、えっ(以下略)...!?”帰る”って、え、この状況を知ってたってこと、預言者的な人がいた...!?!? すみません取り乱しました、更新を全力で待機します!!頑張ってください!! (2022年9月11日 21時) (レス) @page33 id: 2157140457 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - シンアさん» 数ある小説の中から選んで読んでくださりありがとうございます!!主人公の皆様をこんな未来に飛ばしてしまい…おじいちゃん学校組ですね(苦笑)これからもダラダラ進みますので気長に読んでいただけると嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします!! (2022年8月27日 13時) (レス) id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - えっえっえっえ・・・気になりすぎて眠れない・・・とっても面白かったです!!陣平くんイケメンすぎてやばいです。60年後って。。ゆ、夢、ですよね?もとに戻りますよね?楽しみに待ってます!これからも頑張ってください!!! (2022年8月27日 2時) (レス) @page23 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年8月8日 12時