165 ページ15
時計は夕方を指していた。
松田「景!お前は運転しろ!後ろでコイツ支えるから」
諸伏「…わかった」
何か思うところがある表情をしたので、私がやるよとボソリと言ったら松田さんにバカヤロウと頭をコツンと叩かれた。
諸伏さんは帰りはオレだからと言って車を取りに行った。
松田「この前と立場が逆だなぁ」
「腕掴まれて連れ回されて死にかけたの懐かしいぜ」
ケラケラ笑いながら立てるか?と言う彼は連れ回す気はなさそう。
A「それなんですか…」
珍しくリュックを背負っているのが気になって聞いてみた。
松田「Aに何かあった時用だ」
中から薬とブランケット、冷えピタ、ポ〇リス〇ット等などが沢山出てきた。そして何故かロープ。
A「私は拘束されるんですか?」
松田「ちげーよ!どうしてもお前がついて行きたいって駄々こねた時に背負い結びで背負ってやるんだよ!」
駄々はもうこねる年齢じゃないんですが…。
でも前もって準備してくれているのはなんだか嬉しい。
諸伏さんが車を花屋前につけたのを確認すると支えられながら車に乗った。
諸伏「零と萩原がそれぞれの位置で班長をマークしてるって連絡来たよ」
松田「本当に俺ら…何してるんだろうな」
降谷さん権限で色々と準備してくれて、トランシーバーも一人1つずつあるし、今乗っている車も諸伏さんの車じゃなくて借用車。
A「これで違ったら…なんか嫌ですね」
諸伏「Aのそういうのは信憑性ある」
A「警察官はダメでしょ」
松田「助けられてなかったら1ミリも信じないね」
「ほらもう喋んな、俺と景の会話を聞いてろ」
少し乱暴にトランシーバーに着いているイヤホンを耳に付けられた。
事件の張り込みしている刑事を張り込みする刑事。
他の人に見られたらこれは大変奇妙なネタ。
<萩原「なーに連れて来ちゃったの?」>
<降谷「断れないだろうね」>
僕なら固定してでも置いていくのにと降谷さん。
諸伏「状況は?」
<萩原「何も動きなし」>
<降谷「いや、先程予め買っていた牛丼を食べていた」>
松田「そういう報告は要らねぇよ!細すぎだろ真面目か」
<降谷「分からないだろう?どう班長が危険な目に遭うのか…」>
私の嫌な予感に付き合ってくれる4人。
会話がいつも通りなのは私を気遣っているのかもしれない。
A「毒じゃないです……血塗れだった」
789人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
明里香(プロフ) - 192話、出来したじゃなくて、でかしたです。 (2022年9月23日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - blossomさん» 読んでくださりありがとうございます!これからも気長に待って頂けると嬉しいです。今後ともよろしくお願い致します^^* (2022年9月12日 7時) (レス) @page33 id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
blossom(プロフ) - えっ、えっ、えっ(以下略)...!?”帰る”って、え、この状況を知ってたってこと、預言者的な人がいた...!?!? すみません取り乱しました、更新を全力で待機します!!頑張ってください!! (2022年9月11日 21時) (レス) @page33 id: 2157140457 (このIDを非表示/違反報告)
kne.hrknt (ハル)(プロフ) - シンアさん» 数ある小説の中から選んで読んでくださりありがとうございます!!主人公の皆様をこんな未来に飛ばしてしまい…おじいちゃん学校組ですね(苦笑)これからもダラダラ進みますので気長に読んでいただけると嬉しいです^^*これからもよろしくお願いします!! (2022年8月27日 13時) (レス) id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - えっえっえっえ・・・気になりすぎて眠れない・・・とっても面白かったです!!陣平くんイケメンすぎてやばいです。60年後って。。ゆ、夢、ですよね?もとに戻りますよね?楽しみに待ってます!これからも頑張ってください!!! (2022年8月27日 2時) (レス) @page23 id: c430354ee1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年8月8日 12時