花屋の店主は実は公安警察 5

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2度目の帰宅でやっとパソコンの前に座る。
これからの予定を確認しなければ…。
刑事と花屋の噂は半分落ち着いた気がするけれど、まだ油断出来ない。

A｢花屋で出来ることをするか…｣

確か提出しなければならない書類が沢山あった気がする、任せっきりじゃなくてたまには自分でやるか。

A｢あ、予定を確認するんだった｣

そういえばAPTX4869の開発者に会わせてくれるってジンが言っていたっけ。私より年下…。

……。
すぐ脱線して添付されていたAPTX4869関連のファイルに目を通すと、APTX4869を投与された人々のリストが現れた。

A｢！？｣

｢工藤…新一｣

投与はされたけど生死はわかっていないらしい。
確認せずにジンたちは立ち去った。
でも電話やメールが来ているってことは生き残ったということ。

蘭ちゃん…。

尚更その科学者に会わなければならない。助かる方法とか知りたい。





夢を見た。
夜に車が突っ込んでくる夢。
断片的でストーリー性はなくシーンは前後しているようだ。

……高木刑事だ。これは誰目線だろうか。黒い手帳。
最後に1人の女性が廊下で涙ぐむ姿を見る私。

間違いない、これは未来になにか起きる。




翌朝、花屋 ハルカ。

松田｢んーじゃあ次は班長だな｣

A｢その根拠は？｣

松田｢俺らも変な夢を少し前に見てるから｣

｢俺と萩、零と景は同じタイミングで似た夢を見ている｣

班長だけ何も見てなかったらしい。と松田さん。
それはどんなもの？いつ見たの？質問をすると、ニヤリと笑った。

松田｢ちゃんとゆっくり話してやっから、今は手を動かせよ店主さん｣

A｢そういう松田さんも冷やかしですか？ウチ商売ですけど｣

松田｢抜き打ちチェックだ｣

抜き打ちチェック？首をかしげると松田さんが立ち上がって急に下ろした髪を退けて首筋を触ってきた。

A｢ちょ…っと！｣

松田｢ちゃんと着けてる、合格｣

満足気にすぐ離れた。
誕生日プレゼントのネックレスを確認したかったらしい。

松田｢外してない？｣

A｢お守りなら外しちゃダメでしょう？｣

松田｢ははっ、そうデスネ｣

急に触ってくるから心臓が大きく鳴っているのが分かる。
開き直ってるせいで人目気にせずしてくるのが恥ずかしくてたまらない。

松田｢嫌？｣

A｢ほらそういうこと言う！嫌だったら警察呼んでますよ！セクハラってね！｣

松田｢俺、警察…｣

A｢自分の手錠を自分で付けて高木さん来るの待っててください！｣

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