花屋の店主は実は公安警察 5

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洋服の紙袋を両手にショッピングモールを後にする。
目を付けていた限定品も手に入れられて美和子さんもご機嫌。

佐藤｢こうして2人で出掛けて買い物して、昔はこの後家でお披露目会なんてことしたわよね｣

A｢したした！とても懐かしいよね｣

中学の時はよくやってたっけ。

佐藤｢高校から私も父親の事があったし勉強忙しかったというのもあるけれど、付き合い悪くなったわよね｣

私も警察の勉強していたからね！と嘘をつく。組織で活動していたから遊ぶ暇がなくなったというのが本当。




？？｢くっそ！！時間が無いのに！！｣

？？｢日が落ちたらどうなるんだ？｣

？？｢ソーラーパネルが機能しなくなって速く走れなくなるんですよ｣

突然ごっこ遊びにしては切羽詰まった子供の声が聞こえてきた。

佐藤｢何かしら…｣

A｢声掛けてみる？｣

まだ追える距離に小学生ほ3つの人影。
美和子さんが声を掛けると……。

！！？

？？｢お姉さんたちは誰ですか？｣

佐藤｢私は警察よ、何かあったの？｣

A｢私は友だちのただの花屋です…｣

どこかで見た事のある少年がいた。
会話した覚えはなく、初対面なのは間違いない。
一体どこで…。

？？｢コナンくん！警察のお姉さんに力借りないですか？｣

私が見た事のある少年はコナンと呼ばれていた。

コナン｢いや、説明している時間が惜しい！行くぞ光彦｣

光彦｢ま、待ってくださいよ！｣

そのままスケボーに3人乗り姿を消した。

佐藤｢……一体なんだったのかしら｣

｢……A？｣

A｢大丈夫…ただあの坊やにあったことがあるような気がして｣

佐藤｢お店に来たことがあるとかじゃない？｣

美和子さんに言われてそうだね、と返した。
正直納得はしていない。
モヤモヤを抱えながら美和子さんを寮に送り届けてコンビニの駐車場で届いていたメールに目を通していた。

A｢あの坊や…｣

降谷さんに鍛えられた記憶力でも思い出すことが出来ない。そしてなんでこんなにも気になっているのかな。




コンコン。
窓ガラスをノックされたので顔を上げると…。

A｢伊達さん！｣

伊達｢聞いたぞ！佐藤と出掛けてたんだってな！｣

なんで知ってるのか聞いたら、美和子さん自身が珍しく言いふらしていたらしい。相当楽しみだったんだな！と伊達さんは笑う。

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