花屋の店主は実は公安警察 5

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松田さんとの約束は守られることなく、私と諸伏さんは警察と駆け引きを繰り返した。
身代金を別の指定の倉庫に置くよう指示し、トロピカルランドで人質の解放をする話になった。

私の腕の中には何日も眠らされ続けている子供。

A｢もう少しで解放してもらえるわ｣

無線で会話を聞く諸伏さんは下手な動きをした途端ライフルで警官、子供諸共狙撃することになっている。

＜諸伏｢今のところ異常なし｣＞

A｢了解｣

私たちは万が一に備えて変装をしている。簡単にバレることは無い。

＜構成員｢ゼクト、配置に着きました｣＞

身代金を受け取る構成員たちから連絡が来た。
別の場所というのも複数あって分割して持ってこさせる作戦だ。

10の分裂隊が全て配置に着くのを確認すると私はＦＡＸを警視庁に送り付けた。






＜諸伏｢本当にあの作戦で良かったのか？｣＞

耳元で心配する諸伏さん。
万が一の奥の手。
それは警察側の判断力を一気に削ぐ究極手段。

A｢後始末はバーボンがやってくれる…後ろ盾があるからこそやれるの｣

今まで作った関係を一気にぶち壊してしまうようなことには間違いない。国を守るとはいえ、今ここでその規模の行動をして良かったのかは…。

A｢このタイミングてぶち壊して良かったのかの議論は今結論出すことは出来ないわ｣

｢今ある手札でやっていくしかないのよ｣

トロピカルランドにやって来てからジンから連絡が来ない。成功したのかな？

あれこれ考えている間に警察側も配置に着いたと諸伏さんから連絡が来た。







いよいよ始まる。

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