｢萩原と喫茶店-2｣ひと休み短編 ページ41
萩原｢Aちゃん！！｣
｢……と、ぜ｣
降谷｢安室です｣
俺の零呼びを被せるようにニッコニコの零が名乗る。
他の人がいる時は偽名で呼ばなきゃいけないんだった。
萩原｢びっくりしたよ…2人一緒にいるもんだから｣
A｢ですよねー｣
萩原｢Aちゃんはわかるよ？毎年季節の変わり目に花を届けてくれるからさ…あ、安室さんは？どんなご用事？｣
降谷｢Aとはたまたま下のエントランスで会ったんです｣
｢僕の用事は先日お世話になった刑事さんにお礼の差し入れをしに来たんですよ｣
と、言うものの恐らく上に会いに来たんだろうな。
萩原｢なるほどね、ちなみに他のみんなには会ったの？｣
さっきまで居た陣平ちゃんや班長。
なんだかんだ会いたがってたし。
A｢会ってないですね、もうお戻りですか？｣
萩原｢さっきまで一緒だったけどね、打ち合わせだって｣
｢ちゃんと自慢しておくから｣
陣平ちゃんに言ったら悔しがるだろうなぁ。
話のネタになると思わずニヤニヤする。
2人を見送ると今度こそ持ち場に戻った。
隊員｢萩原さん何かいいことでもありました？｣
萩原｢まあね〜｣
デスクにはお揃いで買ったイルカがぶら下がっている。
大切な友達であり、命を預けてもいいと思える同僚。
俺にも出来たんだなぁとイルカを揺らす。
案の定、陣平ちゃんに報告したら嫌いだとか言ってそっぽを向かれてしまった。
萩原｢帰り寄ろうよ、な？｣
｢今夜はお店にいるって言ってたし｣
そう付け加えるとご機嫌になった。サングラスかけていてもわかるのは長年幼なじみと親友をやってるから。
可愛い後輩達に爆弾の解説をする勉強会は2時間だった。
松田｢じゃあ俺先に行ってるから｣
萩原｢なんだよー、一緒に行こうぜ｣
松田｢俺はしばらくアイツに会えてないんでね！｣
なんだまだ怒ってたのか。
陣平ちゃんは車に乗るとギリギリのスピードで警視庁を出た。
駐車場に車を停めて外から花屋を覗く。
鈍感な妹ちゃんに今日もアプローチする一途な陣平ちゃんの姿。
たまに迷いながらも諦めないその姿は本当に尊敬するよ。
カランカラン。
A｢萩原さん！｣
いらっしゃいませと満面の笑みで迎えてくれるのに隣はちょっと不貞腐れてる陣平ちゃん。
萩原｢ジェラっちゃうでしょー？陣平ちゃん｣
松田｢1時間遅れて来るって言ってたじゃん｣
萩原｢言ってない言ってない｣
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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ！ (2022年11月20日 21時) (
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作者名：kne.hrknt（ハル） | 作成日時：2022年6月8日 11時
