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店の住所をスマホの履歴に残して車を走らせる。
つい先程年明け1月のどこかで爆弾を爆発させると予告状が届いていた。
もともとは年内に爆破するとFAXが来ていたのにわざわざ変更すると連絡の内容だった。
松田「からかわれてんだろうな」
考えている間に1軒目に着いた。他の店も近くにあるから客を装って聞き込みをするつもりだ。
今夜は家にも花屋にも行かない、酔いが覚めるまでは車に乗れねぇ。カプセルホテルか車中泊だ。
店に入ると席に案内され、あっという間にキャバ嬢で席が埋まる。
嬢「おにーさんクリスマスに1人ですか?」
嬢「私たちと楽しみましょうね!」
来てみたものの、俺には知らない世界で脳内で俺は萩原、俺は萩原と唱えて過ごした。
やっぱりAといる方が落ち着く。
ちゃんと聞き込みを済ませて4軒目の席に座っている時だった。
ピピピピピ
念の為鳴るようにしていたスマホからの着信音。
出てみるとAからだった。
松田「A?」
どこにいるのかを聞かれ、捜査中だがキャバクラとは言えなかった。
でも近づいてきたキャバ嬢の声が聞こえて慌てて電話を切られた。
勘違いされたようだ。
嬢「もう帰っちゃうの?」
松田「ああ、また今度な」
多分もうない。
店を出たものの、俺は今運転することが出来ない。飲酒運転になるからだ。
酒飲まなきゃよかった。タクシーを呼ぼうと手を挙げた時、スマホが鳴る。
松田「はい」
電話の相手は高木だった。
<高木「爆破予告です!」>
松田「わかった、写真を送ってくれ」
すぐに写真が送られてくる。文面を見るに警察を馬鹿にしている内容。
タクシーに乗り込みまずは高木と合流。
松田「どこにいる?車で来てくれ!合流しよう」
<高木「はい!」>
A、萩、零にメールを送る。
仕事が入った、と。
合流すると高木が眉間にしわを寄せた。
松田「聞き込みでキャバクラにいた」
高木「びっくりしましたよ」
松田「俺はアイツ一筋だからな、個人では絶対に行かない」
「誤解されたけどな」
早く会いに行かなきゃならないのに。
高木「どこも事件ばかりで人員がさけません」
松田「俺ら2人で対処ってことかよ…」
爆破予告で対応するのが2人?萩は返信がないのを見るにもう来れない。班長も呼べねぇし。
松田「佐藤はどうした」
高木「佐藤さんは白鳥さんと行動しています」
松田「なんでお前はペアいないんだ?」
高木「…もうあがりだったんですよ」
呼び出されたのか。
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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時