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松田side
____数時間前 早朝。
世間はクリスマスという日になっているが俺たち警察は関係ない。
最後にクリスマスを楽しんだのは警察学校が最後な気がする。
松田「今日から復帰します…、はい、萩原から伝わってるんですぐ対応できます…はい」
電話の主は俺の上司、目暮警部。
俺に任せてくれたのに自己管理不足で萩への負担が凄まじいと風の噂で聞いた。
困った時はお互い様でしょー?とウィンクする萩が想像出来る。本当に萩をペアにして良かった。
ほぼ廃車になっていた車が無事に届いたからそれに乗る。
松田「新品の匂いになっちまって…落ち着かねぇな」
約1ヶ月の自転車生活もこれで当分はおさらばだろう。
久しぶりの愛車のエンジン音に耳をすませて目を閉じる。
警視庁へ向かう前に「ハルカ」に向かわなければ。
Aが用意した着ぐるみは着れそうにないし、パトロールも近く通ることができない。
こういう時が常連の頑張り時なのに参加出来ないのが残念でならねぇ。
カランカラン。
なんだ誰か居るのかよ。少し残念な気分になっていると、ちょうど俺の見た目が怖いとか言う話をしていた。
松田「誰が怖いって?」
声に反応してびっくりするA。
クリスマス限定のエプロン姿がとても似合う。
A「お仕事はどうしたんですか?」
松田「今日から復帰するから顔出せそうにねぇ」
自己管理不足の大きな代償だな…。
そうだ、夜は空いてるだろうから。
松田「俺もクリスマスしてぇから、夜中空けてくれ」
そんな事を言った数時間後にAからの電話が、クリスマスパーティをする事になった…ってね。
松田「付き合ってねぇからな、仕方ないか」
思わず笑ってしまった。
庁内では筒抜けな程に俺はAにアプローチしているのに、ビクともしない。一応彼女も同僚で気付く方の刑事なはずなんだが…。
佐藤「松田くん?何ボケェーっとしてるの!早く状況を頭に叩き込んで貰わないと!」
小会議室のスクリーンに映る映像と目の前に広がる資料と鬼瓦みたいな顔の佐藤と高木。そして隣に萩原。
佐藤「Aのことばかり考えてないで!仕事中よ?」
松田「ちゃんと聞いてるさ」
佐藤「よくそんな口が叩けるわね…資料のページ全然めくれてないじゃないの」
萩原「まあまあ、病み上がりなんだし」
高木「そうですよ佐藤さん、お手柔らかに」
佐藤「はい?」
萩原・高木「何でもありません」
俺はため息つくと休憩!と言って喫煙所に向かった。
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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時