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諸伏「オレも手伝うよ」

A「も、諸伏さん」

後でやるの大変だろうから少しずつ洗おう、と諸伏さんが提案する。確かに最後にまとめると疲れちゃうし。

諸伏「…また」

A「ん?」

諸伏「また水族館に行かないか?」

「東都水族館がリニューアルオープンするらしいんだ」

諸伏さんがニコニコしながら私の顔を覗いている。
最近の彼は昔よりも余裕が出来たようで目の下にクマは無い。

諸伏「あ、でもオープンはまだ先か。ならスキーとか?Aの予定に合わせるからどこか行かないかい?」

誘いにのると諸伏さんは嬉しそうに食器を洗っている。
組織からの疑いが晴れたからゆとりがあるのかもしれない。

降谷「おーい2人とも!今から人生ゲームするぞ」

A「わかりました!すぐ行きますね!」

手を拭いて皆の所に行こうとすると諸伏さんに腕を掴まれた。

諸伏「このお誘いはデートの申し込みだから」

「他の人誘っちゃだめだよ」

引き寄せられて耳元で囁かれる。良い声すぎて顔が熱くなるのかわかる。

降谷「景?A?」

諸伏「今行くよ!」

すぐに解放されると私を置き去りに諸伏さんは部屋に戻った。デートの申し込み?
急いで顔を冷やそうと保冷剤を手に私も戻った。

園子「どうしたんですか?」

A「ちょっとぶつけたようなの」

園子「ようなの?」

隣に座る諸伏さんは満足気だ。

萩原「これやったら大人の俺たちからプレゼントあるから」

萩原さんのウインクにまた私は固まる。
そんなこと聞いてないからだ。

降谷「Aは子供に入るよ」

無理がありすぎでは?それなら男性陣からのプレゼントとかの言い方のほうが良いのでは笑

萩原「妹みたいな感じだしね」

人生ゲームは思ったよりも白熱した。
全員シラフでこんなにも盛り上がるなんて!
蘭ちゃんや園子さんが置いてけぼりになるか心配したけど全くそんなこと無くて、むしろ私が最下位になりそう。

A「借金まみれ…」

予想通り私が最下位。
罰ゲームなんてないと思ってたら、近くのコンビニでお酒を買ってくることと、女の子2人の送迎だった。どうやらずっとお酒飲みたかったらしい。
罰ゲームじゃなくても普通に喜んで送迎やりますとも!

財布を持って外に出ると後ろから諸伏さんが着いてきた。

諸伏「持つの手伝うよ」

彼らの注文は1本ずつでは無く、容赦ない量だった。
酔っ払って花屋で寝るつもりなの?ソファーしかないよ?

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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時

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