126 ページ15
私が隣からするすすり泣く声を指摘した。
すると男は平然と娘と呼び、さっき皿を割って怒った所だと説明された。
A「じゃあ顔は見られないわね」
男「落ち着いたら勝手に出てくるだろうよ」
早速食べようぜと隣の部屋から仲間の男が2人現れた。
A「不思議な家庭なのね」
男「よく言われるよ、コイツらは弟だ」
よくまあ嘘がつけるな、全く顔似てないじゃない。
ガタイのいい男を前にしてどうするかを考える。3人は恐らく私を襲うに決まっているが、大人しく従って女の子の安否を確認するか…強行突破するか。
(松田「優先順位を誤るな」)
先程のやり取りが鮮明に思い出される。
女の子の安否が先…身を委ねてチャンスを待つことにした。
??「警察だぁぁ!!」
服に手を掛けられた瞬間、聞き馴染みのある声が耳を刺した。
まつ、だ…さん??
そこには手錠で拘束し、薬品まで嗅がせて眠らせたはずの松田さんの姿。
松田「連続児童殺人容疑、誘拐容疑で逮捕する!!」
思いっきり突進して1人の男を投げ飛ばす。
室内は一気に緊迫した状況になり男2人は松田さんに襲いかかる。
男「テメェ!!!」
A「危な…」
松田「優先順位!」
被せるように松田さんが叫ぶ。
私は隣の部屋に駆け込むと手を後ろに拘束された女の子が。
A「大丈夫?お姉さんたち警察だから安心して」
怯える女の子を抱えて玄関に行くと階段降りて外に出るよう話した。
女の子「う、うしろ!」
振り向くと金属バットを振り上げる男の姿。咄嗟に女の子を抱き締めると松田さんがすかさず男に飛び掛って殴られることはなかった。
A「お姉さんとの約束、この名刺持って下にいる同じ警察のお兄さんに渡すこと、いいね?」
女の子「うん」
「お姉さんは?」
A「お兄さんと2人で悪い奴やっつけてくるよ」
女の子が階段を降りて行ったのを見届けると松田さんの加勢に加わった。
聞きたいことが山ほどあるけれど今はそれどころじゃない。
男「弱いな」
松田「いやぁ、こっちはお熱でねぇ!」
本調子じゃねぇーんだわ、と真っ青な顔色で回し蹴りを繰り出す松田さん。
あなたは体の優先順位を考えてください…。
松田「ガキは大丈夫か?」
A「ええ、下で保護されました」
松田「そりゃよかった」
私の隣に来るとよろっと壁にもたれた。
松田「クロロホルムは予想外だった」
「頭が超痛てぇ」
A「すみません」
松田「後で手厚い看病頼むわ」
699人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時