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諸伏side
風見「諸伏さん、頼まれていた資料です」
諸伏「ありがとう」
本庁に用事があり久しぶりに個室のデスクに向かう。
風見「なぜ日苗の事をお調べになっているんですか?」
「降谷さんも諸伏さんも…」
疑ってるわけじゃない。彼女がどんな人間なのかしっかり知りたくなっただけ。
彼女の誕生日を祝った後に4人が見た変な夢をきっかけにそうしているだなんて言ったらいくら優秀な零でも上に笑われてしまうね。
諸伏「仕事の合間にありがとう、また連絡するよ」
風見が出ていくと入れ違いでもう1人。
千陽「……お呼びでしょうか?」
千陽 唯(チカゲ ユイ)と千陽 叶(チカゲ カナ)。
<この後は「ユイ」表記>
双子で姉の唯は公安警察で風見だけが顔を合わせたことがあるAの協力者。
妹の叶は元FBI捜査官で諜報活動に長けている。Aの協力者。今は一般人。
諸伏「Aの事を知りたい…教えてくれないか?」
やっぱりか、と言う顔をされている。
そして姉の方が断ると言った。
ユイ「どういう経緯で日苗さんを調べているのかは正確にはわかりませんが…機密情報です」
諸伏「それは警察庁警備局のゼロが介入しても?」
カナ「そうです。これは警察としてでは無く私たちと日苗さん3人の唯一の決め事なので」
公安と元FBIの口は固かった。
言い回しを変えたり脅しをしてもビクともしない。
ユイ「一つだけ言えるのは、私たち双子は警察、FBI新人だった頃から日苗さんと縁があります」
「たまたま事件に巻き込まれてしまった時に私たちよりも年下の女の子が助け出してくれた…それが日苗さんとの縁の始まりです」
「彼女は高校生で危ない組織に属していながら警察官を志す不思議な人でした」
話は終わりです。これ以上の詮索は日苗さんに報告します。と双子は出ていった。
降谷「やはり組織が絡んでいるのか」
諸伏「零…」
降谷「そんな顔をするな」
「ただ今は言えないって事もあるだろうし、この件は一旦お終いにしよう」
破滅の入口…。
昔誰がそんな事を言っていた気がする。
諸伏「痛いよ零!」
あまりにも暗い顔していたから零はオレの頬を両方に引っ張った。
降谷「笑え景、Aに幸せな日常を過ごさせたいなら頑張るしかないだろ?」
諸伏「そうだね」
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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時