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松田 side

スマホの目覚ましが鳴る。
珍しく家に持ち帰った捜査資料が寝相の悪さで散乱している。
ちゃんと机でやるべきだったな…。

<萩原「おはよう陣平ちゃん」>

この間のテロ事件は公安が手をつけることなく俺たちのヤマになったのは良いが、関わったから指揮するのは俺。
急に30人程を従えるボスになってしまった。

松田「昨日の資料全部読んだか?」

<萩原「一通り目は通したよ」>

機動隊を含めると150人を従えてるのか…。
我儘を言って萩をペアにしてもらった。佐藤でも良かったけどここは親友の方がやり易い。

松田「んじゃあ今日は10時に第三小会議室な」

<萩原「了解」>

ボスって事で周りから調子に乗るなよ?少しからかわれたが正直嬉しくも何ともねぇ。
ペアとは訳が違うし何より重たい命が俺に150ぶら下がってると思うとプレッシャーが凄い。

松田「……最近汚れてきたな、お前」

資料を鞄に戻して桜が増えたお守りイルカをぎゅっと握る。今度洗ってやるよ。

階段を降りてから車が大破して今無いのを思い出す。
自転車を引っ張り出して向かう。

松田「替えの車貸してくれねぇかな」

佐藤「あら松田君…珍しいわね」

クスクス笑う佐藤。
うちの課のアイドル的存在でおっさんから目をつけられている。この笑顔を見たら失神するかもな。

佐藤「また考えてる」

「松田君も遠回りし過ぎよねぇ」

松田「余計なお世話だ…」

こんなに俺が奥手だとは思わず、あんなにアイツが鈍感だとは思わなかった。周りからみたらただの花屋だろうが本当は知らず知らずのうちに命を落とすかもしれねぇ危なっかしい。

今でも鮮明に思い出す。
あの観覧車で「松田!」と呼ばれて差し伸べられた手を取らなかったら。俺は間違いなく死んでいた。

佐藤「ボケっとしない!あなたは150人のボスなのよ?女のこと考える前に目の前のことを考えなさい!」

松田「わかってる!!」

俺がアイツを自信もって色んなしがらみから守れる日が来るのか。

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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時

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