花屋の店主は実は公安警察4 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:32 hit、合計:105,569 hit

118 ページ7

松田｢……帰る｣

私が温かいノンカフェインの紅茶を準備してる最中に機嫌が悪いのか松田さんはコートを来て台所に顔を出した。
思わず口からはあ？と漏れた。

A｢紅茶飲んだら私のベッドで寝てもらいます！｣

嫌だと言う彼。熱でもあるのかな？
インフルエンザとか流行ってるし…どれどれ。額に触れるとすぐに手を跳ね除けられたが、微かに触れることが出来た。

松田｢……｣

A｢私が車を出します…いいですね？｣

松田｢…ああ｣

仕事で疲れで目眩して頭打って、オマケに熱ある人が車でよく帰ろうとしたものね…。
花屋に来てくれるのは助かってるしとても嬉しいけれど、優先順位ってのがあるのよね。

A｢準備出来ましたよ｣

車内を温かくして毛布も積んだ状態で花屋の前に車を止める。

松田｢前がいい｣

横になれるように後部座席を倒したのに助手席をご希望の様子。じ、自分勝手…。
しぶしぶ準備し直して乗ってもらう。行先は病院ではなく家がいいと言うはずだから家。

カーナビに入力して車を走らせた。

……。
車内はとても静か。
必ず隣に松田さんが居るとおしゃべりするのに何か違和感。まあ、病人だし？昼間のことで接し方困ってるし、何より松田さんの機嫌が悪そう。

A｢私飲み物とか買ってきますから、大人しくしててくださいね｣

うんともすんとも無い。目を開けて窓をじっと見てるだけ。何かあったら電話鳴らしてくださいねー。

A｢体調悪い松田さんの取り扱いを聞いておくべきだったな…｣

萩原さんにメールを送ってみたものの夜だから返信は明日の朝になるかな。

A｢戻りましたよー｣

あれ？松田さんが居ない…。