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「萩原と喫茶店-4」ひと休み短編 ページ43

12月31日。

俺は姉ちゃんと会う約束をしていた。
実家で会えばいいのに2人で会いたいらしい。

萩原「姉ちゃん…年末は夜までやってる店少ないよ」

<千速「研二はさ、来年がどんな年か知ってるか?」>

来年…?

萩原「結婚35周年とか?」

<千速「あったり〜!せっかくなら揃って祝いたいと思ってな…打ち合わせもしたい」>

萩原「なるほどね」

「こっちは18時頃に終わるけどそっちは?」

姉ちゃんは早上がりで俺が終わる頃に近くで待っていてくれるそうだ。
電話を切る。顔を合わせるの2年ぶりか?声は元気そうで良かった。






業務を終えると高木刑事にばったり会った。

萩原「先日は陣平ちゃんと大変だったみたいだね」

クリスマスの夜中爆弾ラッシュ。
本業の俺は泥酔して寝ていたから申し訳ないなと思ってる。

高木「萩原さん!いえいえ…松田さんが応援を呼んでくださったので助かりました!!流石の人脈…ボクも作らなければと学びました!」

人脈?降谷ちゃんとAちゃんか。

萩原「ああ、あの人たちか」

高木「え?お知り合いですか?」

聞かれて我に返る。危ない危ない。

萩原「陣平ちゃんは元機動隊、元爆処だからね」

「そっち方面も顔がきくのさ」

なるほど…と感心している高木刑事。アイツは公安、警察庁警備局の方にも知り合いがいるんだけどね。
言えない言えない。

萩原「ところで高木刑事は今日は誰と過ごすのかな?」

高木「いや…この間みたいに要請出てもいいように寮で過ごそうかな、と」

まあ恋人とかいませんし、と苦笑いしていた。

萩原「警察官の鏡だね。じゃあ、良いお年を」

外に出ると長い髪をなびかせた姉ちゃんが待っていた。

千速「遅いぞ研二」

時計を指さしてニヤリと笑う。

萩原「悪い悪いおしゃべりしてきたのさ」

姉ちゃんを車に乗せて走り出す。
行先は米花町の最近できたレストラン。
姉ちゃんは仕事はどうなんだ?楽しいか?とまるで俺が新人かのような扱いをしてくる。

萩原「俺もう7年経つよ」

千速「なーに、私からしたらいつでも子供だし弟だからな」

「楽しいで何より」

信号待ちをしていると、陣平ちゃんと立ち寄った喫茶店に人影を見た。喫茶店はもう年末年始休業をしているはずだった。

萩原「姉ちゃん先に店入って待ってくれねぇか?」

千速「こういう時にレディーファーストはいらないよ」

そのまま向かえと姉ちゃん。
2人で喫茶店を調査することにした。

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ナギ(プロフ) - 113の風見さんと景光のやりとりですが、風見さんは景光の上司なので風見さんがタメ語で景光が敬語ですよ! (2022年11月20日 21時) (レス) @page2 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2022年6月8日 11時

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