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案内されるがまま椅子に腰掛ける。
A「結構エプロン姿似合うんですね」
降谷「ありがとうございます」
でも普段と違うせいか落ち着かない。
すると気まずい会話をしたからか、無口のままの私と諸伏さんを見て見かねて降谷さんが話題をたくさん提供してくれた。
降谷「もうそろそろ普通に会話してくれませんかねぇ」
「せっかくの美味しいご飯が台無しです!」
そんな大した事ない喧嘩でしょう?!とぷりぷり怒り始めた降谷さんは私の右手と諸伏さんの右手を掴み握手をさせた。
降谷「これから要になっていく僕たちがこんな些細なことで乱れては行けないだろ?Aのやったことはダメだが、きちんとした理由があるはずだから、な?景」
諸伏「言えない?」
A「言えないです…でもリストは悪用しません、誓えます」
降谷「僕もAが本気なら少し覗いてもいいと思うんだ」
「上には上手く言うつもりだよ」
諸伏「零がいいって言うなら」
降谷「よし!じゃああと4品食べてもらうから覚悟してくれ」
まだ半分も消費が進んでないテーブルに新たに追加される。私だいぶお腹に溜まっているんですが……と諸伏さんを見ると頑張ろうと微笑まれた。
2時間後……。
降谷「締めでラーメン出来ましたよ」
A「あれ?デザート出ましたよね…」
降谷「よく居酒屋帰りにやりません?」
諸伏「やるけど…デザートの後はなぁ。しかも今日飲んでないしシラフだし」
ハーフサイズとかではなくしっかり1人前が目の前にドカンドカンと置かれる。
ラーメンを平らげるのに1時間くらい時間を要した。
降谷「2人とも帰れそうかな?」
諸伏「無理」
A「送迎を…お願いします」
降谷「無理だな、飲んでしまったから」
A「いつの間に?」
さすがに男性の部屋で泊まりはちょっと。
頑張って帰るか。
A「そういえば随分と綺麗な部屋ですね…インテリアも全然無いですし……ミニマリストとかです?」
降谷「万が一のことを考えてさ、見られても情報を取られないようにする為だよ」
私の家と大違いだな。
お腹をさすりながら上着を羽織って帰る支度をする。
降谷「泊まっていけばいいのに」
A「お言葉に甘えたい所ですが…それこそ誰かに見られたら一大事ですよ」
「ご馳走様でした!美味しかったです!」
外に出ると冬のカラッとした空気で星が綺麗に煌めく。
家まで歩けば少しはお腹も楽になるはず。
諸伏「A待って!」
「オレも歩きたいから…いい?」
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kne.hrknt(プロフ) - のらねこさん» コメントが遅くなりました!ありがとうございます🙂少しでも楽しんでいただけると嬉しいです!! (5月14日 21時) (レス) id: d39f522ad8 (このIDを非表示/違反報告)
のらねこ(プロフ) - ヒロ推しとしては、嬉しすぎます😭 (2023年5月5日 22時) (レス) id: cf3f9452bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kne.hrknt(ハル) | 作成日時:2023年5月4日 15時