剛田と姫。2【SVT】

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テレビの前で放心状態のままボーとしていると


またまたスマホの着信音





きっとスンチョルオッパが見たかどうかの確認をしてきたんだろうな…




そう思って画面を見ると、それは予想外の人物からだった。





『…も、もしもし、

社長、どうなさったんですか…』


「ファンたちがRiOの復帰を待っていることは知ってるかね？」



さっきのcaratたちの姿が脳裏に浮かぶ。
一応待っていると捉えてもいいのかな



「実はSEVENTEENデビューの時以来また、事務所にポストイットがあって」


『え？』


「全部RiOの復帰を願うもので、批判なんて一つもなかった。
いや、逆に、RiOを活動休止にした私への批判はあったけどな。」

『…それ本当ですか、

でも今復帰しても…』




ここ3ヶ月考えないようにしていた人の顔が浮かぶ。

まだ、私の中から消えきってないもの




「…それが、ファンは今のままでいいと言ってて…」


『いやいやいや、それは、』


「兎に角、本当に申し訳ないんだけど
復帰出来ないか、RiO」


『それは…出来るならしたいですけど…でも、』



まだ何も出来てない状態で帰るのはメンバーにもファンにも申し訳ない気がする



「…これは言うなって言われてたんだけどな。

ジョンハンが今日私の元に頭を下げに来たんだよ。」


『……嘘、』


「RiOの復帰を願ってる人はたくさんいる。
だからどうか帰してやってください
RiOはSEVENTEENに必要だからって

そして、2人のことも…
どんなに批判があったとしても認めてもらえるまで諦めずに頑張るから許してくださいって。」





…私のために

…私なんかのために








自然と涙が出てきて視界が滲む




私今ものすごく会いたい




会って直接ありがとうって言いたい






「確か今日はみんな練習室にこもって練習中だぞ」





社長にお礼を言ってすぐさま家を飛び出した

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