剛田と姫。【SVT】

○ ページ40

今日もまた、みんなより少し早めに起きる。






こんなのが習慣化しちゃうのはなんか悲しいなー、笑






なんて思いながら外に出て最早作業かのように手紙の封をハサミで切る。







一応毎日中身見てるんだよ、律儀でしょ。









今日はいつものような長ったらしい文章ではなく
とてもシンプルな手紙だった。









『殺すって……物騒だな』








そう呟いたとき









JH「早いな、何してんの？？」









急に声をかけられ、思わず手紙を落としそうになったがなんとか持ちこたえた




…声の主は振り向かなくても分かるジョンハンだ…






見られたらまずい、と反射的に脳が反応したのか素早く手紙を隠した………が、









一足遅かった









．

JH「手紙なんて珍しい。…なんで隠すの？」









『なんでもないよ…』


JH「なんで？俺もここに住んでるんだし見る権利あると思うんだけど」


『だからなんでもないって！』



JH「何でもないならなんで目を逸らすの？






…貸して」



『あ…』









抵抗する間もなく半ば強引に取られた手紙。



取り返そうとしたけど、たった一言『絶対殺す』とだけしか書かれてないその手紙を読むのに時間はそうかからない。









JH「…何これ。

どういうこと？いつからなのこれ。」









．


その、まっすぐな目に
もう誤魔化しても無駄だと悟った私は、おとなしく今までのこと全てを話すことにした。

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