一つ屋根の下。【WANNA ONE】

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『え…すご。』


引き続き別部屋で皆さんをモニタリングしてるのだけれど…

私がびっくりしたのは、WANNABLE(WANNA ONEのファンの方々)の洞察力。

実はさっきの赤ロープは今日一緒に一日を過ごすペア決めに使うもの。

WANNABLEの方々が選んだペアの名札は一本の赤ロープで繋がれてて、それを辿って行ってペアを見つける。


その出来上がったペアなんだけど…


【カン・ダニエル&オン・ソンウ】
【ユン・ジソン&ハ・ソンウン&パク・ウジン】
【イ・デフィ&ペ・ジニョン】
【パク・ジフン&ライ・グァンリン】
【ファン・ミニョン&キム・ジェファン】


完璧すぎる…。

まだデビューして一ヶ月くらいなのに、こんな素晴らしいカップリング…


番組の企画も、パートナーが起こったら、お互いの手に繋がれた1mの紐を少しずつ短くしていく、だなんて。


そんな感じで

妄想をいろいろ膨らませていた頃…



♪タッタッタラララタララランッ


【着信:社長】


しゃちょー？



『はい。もしもし。チェ・Aです。』


恐る恐る出ると、要件はどうやら大切な話があるから来て欲しいとのこと…。


＊＊＊＊＊＊

『…それで。大切な話とはなんでしょうか？』

例の電話から10分。
飛ばして来たのは社長のいる、事務所。
パパの友達とか言ってたけど、さすがに社長呼び出しは怖い。


社「まぁー、そんなに固くならないで笑


たぶん、君にとってもいい話だから。」


いい話、かな、本当に。
社長には失礼だけど、
うちの父親の友達、ってだけで私の信用はもう…笑


社「このままだと、ファンにバレるかもしれないじゃん？
Aちゃんの存在。
熱狂的だからね、最近の若い子たちは。

だから…」


『だから…？』


社「Aちゃんを正式にWANNA ONEのマネージャーにすることにしましたーー！」


まね、ーじゃー…？
マネージャーとは、あの、マネージャー？
混乱する私を置いてけぼりにしながら
社長はどんどん話しを進めていく。

やっぱり類は友をよb


社「Aちゃん、高校やめちゃったでしょ？

ほんとはメンバーが行ってる高校に行かせようと思ったんだけど、芸能関係の学科しかなくてねーー…
身近にいてもおかしくない＝マネージャーだ！って閃いたんだよ〜

あ！パパには許可もらったよ」


…あの父親の辞書にはNOという単語はないからね、
マネージャー…か。






『…少し考えさせてください。』

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