48話 ページ5
シロウさんの言葉に思わず眉を顰めてしまう
アキレウス「いや、それはさせねぇ。何か話すなら俺達の前でやれ」
シロウ「ええ勿論。彼女のサーヴァントなる貴方にも彼女の話を聞く権利はあるでしょう。いいですよねAさん」
A「・・・なんの話をするのかは分からないんですけど」
シロウ「貴方のお話ですよ。八坂Aさん」
ライダーの睨みが一段と険しくなった。シロウさんはライダーからの殺意を受けても涼しげな顔をしていた
シロウ「八坂A。旧姓・出雲A。京都出身の魔術師。現在はルーマニアに逃がされ、国際線を使ってここまで来たとか」
A「・・・」
私はコクリと頷く。何故知っているのかはあえて聞かなかった。共闘相手の情報は調べるものだから
シロウ「出雲、と言うと珍しい苗字ですよね。お父様は何処の出身でしたか？」
A「・・・？島根県ですけど」
私はシロウさんが何を言っているのか分からず、眉を顰める
A「それが何か？」
シロウ「その出雲に関する神話をご存知ですか？とある神様ともう1人の神様と呼ばれるものを思い出していただけです」
A「・・・日本神話ですか？出雲に関する神様と言えば・・・須佐之男命と八岐大蛇ぐらいですが」
シロウ「博識ですね。その通りです。高天原を追放された須佐之男命が出雲国に降り立ち、その国にいた神の子の娘・櫛名田比売を嫁に貰うのを条件に八岐大蛇の討伐を行った」
私はシロウさんの言いたいことが理解できない
A「つまり、どういう事ですか？」
シロウ「そうですね・・・例えば貴方が幼少期に神の血を体に含んだのなら、当代に目覚めるはずもなかったものが貴方に現れてしまった・・・先祖返りと言うものですね」
A「・・・？ｯ!」
私はシロウさんの言ったことを聞いた瞬間、急に頭痛がし始めた
そしてノイズ音が響くなか急に思い出し始めた記憶
縛り付けられた足。父親が祭壇から取り出した壺を開けて私に無理やり飲ます感覚。それを飲み私の体が変に熱くなった事まで思い出した
血が熱くなる。私を苦しめるように
シロウ「思い出せたようですね・・・」
アキレウス「てめぇ、マスターに何をした！？」
シロウ「私はAさんに思い出して貰っただけです。過去の事を」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
槍 - 折角完結したのに面倒だと思うんですけど、宜しければお願いしたくて、ホントに出来ればで良いので検討お願いします。 (2019年8月8日 11時) (
レス) id: 2a87c9b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
槍 - 凄く面白かったです！楽しませて頂きました、ありがとうございます。それとお願いが有りまして、無理ならやらなくていいんですけど、夢主がサーヴァントに成ってからのアキレウスとの物語を書いてもらいたいんです。 (2019年8月8日 11時) (レス) id: 2a87c9b1c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華鳥風月 | 作成日時：2019年7月15日 18時
