《イナズマイレブンオリオンの刻印》幾度となく転生した少女は今 (ページ42)

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39話ページ42

野坂くんには隠せない

それだけが頭を支配する

だが、冷静である

A「仕方が無い。教えてあげよう。ただし、僕が藤丸Aだと言わないでくれよ。言うならば・・・こうだ」

僕は殺意を込めた手を野坂くんの首元に当てる

野坂くんは僕の変わりように、そして強すぎる殺意に驚いていた

野坂「・・・いいでしょう」

A「決まりだ。しかし・・・」

野坂「？」

A「僕の1割未満の殺意でも耐えるとはね。流石は戦術の皇帝」

野坂「恐縮です」

僕は試してしまった

野坂悠馬が・・・藤丸を助けれるのかを

まぁいい、ギリギリ合格だな

藤丸は現在進行形で心の奥底で眠っている

藤丸に悟られないようにしないとな

A「僕は・・・藤丸を守る為に生まれた。藤丸Aは藤丸士郎とアルトリア・ペンドラゴンの娘とは知っていたか？」

野坂「藤丸士郎の娘とは何となく思ってしましたが・・・かの有名な歌姫であるアルトリア・ペンドラゴンの娘とは思いませんでした」

A「だろうな。2人の結婚は公にはなっていなかったからな。そして2人には・・・特別な能力があった」

野坂「能力・・・ですか」

A「ああ、藤丸士郎は投影を、アルトリア・ペンドラゴンは歌を使った特別な能力だ。2人はその能力を持っている事もあり、オリオン財団から狙われていた。だが、藤丸Aが生まれてオリオン財団は狙いを彼女へと変えた。なぜなら彼女は・・・両親の能力を受け継いでいたからだ」

野坂「！！」

A「彼女がその能力目当てでオリオン財団が両親を殺した事に気がついたのは引き取られてすぐだった。彼女はオリオン財団を憎しみ、許せなかった。そして復讐する事にした。だが・・・」

野坂「・・・」

A「彼女には幼なじみである一星充・・・いや、もうお前は知っているな。一星充ではなく・・・一星光がオリオン財団にいる事に。僕は彼女と光を守る為にここにいる。たとえ僕を犠牲にしてでも」

野坂「・・・そうなんですね。貴方が一星くんと仲がいい理由、そしてイナズマジャパンに手を出してこない理由が分かりました」

A「僕は望んでいるんだ・・・光を助けて欲しい。そして・・・本当の僕を助けて欲しいって」

僕の目から伝う涙

この日、僕は初めて本音を吐いたのだ