《イナズマイレブンオリオンの刻印》幾度となく転生した少女は今 (ページ23)

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20話ページ23

A「そう・・・なんですか？」

鬼道「お前について色々調べた。なのに何も出てこない。一星、いや一星以上に信用出来ない」

A「・・・！」

そりゃあそうだよね

僕は存在しない

僕は藤丸(彼女)の為の人格だ

人格なだけで人間ではない

鬼道「そして・・・何故、お前はブレて見える」

A「・・・え？」

ちょっと待って

鬼道くんまで僕の事を・・・？

鬼道「お前の事がブレて見えるのは俺と豪炎寺だけだ。お前は何を隠している」

これはこれは・・・

《まだ言えないよね》

A《うん、言えない》

《でも、豪炎寺くんみたいに言えばいいと思うよ》

A《わかった》

A「そうだね・・・僕はある奴らに狙われている」

鬼道「！？」

A「僕は“私”を守る為に居るだけ・・・と言えばいいかな？」

鬼道「それが・・・関係あるのか」

A「・・・あると言えばいいかな。僕は逃げる為に偽っているってね」

鬼道「・・・そういう事か」

A「これ以上は言えない。“私”が壊れてしまうからね」

鬼道「お前の事を疑い過ぎていたようだ。すまない」

A「大丈夫だよ。いずれ君には疑われると思っていたからね」

鬼道「少しいいか」

A「・・・何？」

鬼道「一星が怪しい動きをしていたら俺に教えてくれ」

A「・・・わかった」

って、教える訳ないけどね

充・・・いや、光は大事な幼馴染なんだから

それに充は・・・

鬼道「一星を探していたのだろう。確か円堂と一緒にいたはずだ。行くぞ」

僕は鬼道くんに手を引かれる

A「鬼道くん」

鬼道「なんだ」

A「・・・信じてくれてありがとう」

鬼道「・・・いや」

鬼道くんが少し照れた口調になった

ポーカーフェイスだけど声に出るんだね

《日暮、これだったら・・・》

A《彼は気づいたと思うよ・・・僕達が二重人格ってのにね》

《・・・そうね》