《イナズマイレブンオリオンの刻印》幾度となく転生した少女は今 (ページ15)

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12話ページ15

僕は豪炎寺くんを見た時、何故ここにみたいな感じで見てしまった

それも光が宿っていない目で

A「珍しいね豪炎寺くん。ここに来るなんて」

豪炎寺「お前がここに行くのを見ていたからな」

A「そっか」

まさかここに来るのを見られていたとは思わなかった

次からはもっと人の目を気をつけよう

A「豪炎寺くんは練習？」

豪炎寺「ああ」

A「そっか」

僕は海を見続ける

豪炎寺「なんで日暮は海を見るんだ？」

A「そうだね・・・」

《日暮》

本当の僕の声が頭に響く

A「両親との思い出が詰まっているから」

豪炎寺「思い出？」

A「うん。両親との思い出。僕は両親と海に行くのが好きだった。両親との思い出は海の記憶が多いんだ。だからかな」

豪炎寺「そう・・・だったのか」

僕の目を見て、何かを察した豪炎寺くん

同情はしないで欲しいんだけどな

豪炎寺「それと・・・」

A「？」

豪炎寺「なんでお前はブレて見えるんだ？」

A「ブレる？」

《どういう事？》

A《さぁ？》

豪炎寺「俺はお前が何故かブレて見えるんだ。まるでもう1人のお前がいるかのように」

A「・・・！」

《私が見える・・・？》

A《違うと思いたいね》

豪炎寺「そこはどうなんだ？」

A「・・・」

僕は迷う

本当の事言うべきか

でも本当の事を言ってしまえば豪炎寺(彼)がオリオン財団に狙われてしまう

A「・・・まだ、言えない」

豪炎寺「！」

A「いずれ本当の僕の事を話す時が来れば話すよ・・・いつかね」

豪炎寺「・・・わかった」

A「そろそろ戻ろう。時間がかなりやばいからね」

豪炎寺「・・・そうだな」

すると、豪炎寺くんから手を差し出される

A「えっと・・・」

豪炎寺「ほら、一緒に帰るぞ」

思わず“一緒に”と言う単語に反応してしまう

A「・・・うん」

僕は豪炎寺くんの手を握り、宿舎へと帰ったのだった