62話 ページ13
私はイギリスエリアを歩いていた
A (なんで・・・アイツらがっ!)
体が震える
息が切れ、倒れそうになる
不動「A!」
A「あ・・・不動・・・」
倒れかけたところで不動に助けられた
恐怖の余り、そのまま不動に抱きついてしまう
不動「!?」
A「お願い・・・このままでいさせてっ!」
私の異常過ぎる行動に驚く不動
観察力の高い不動なら私に何かがあったことぐらい直ぐに分かるはずだ
不動「・・・何かあったのか」
A コクッ
不動「・・・言ってみろ」
私は重々しく口を開いた
A「私の両親が・・・この島にいる」
不動「!!?」
A「私っ・・・殺されちゃう!」
不動「ッ!」
不動が抱きしめる力を強くする
不動「大丈夫だ・・・俺がついてる」
A「不動ッ!」
すると急に不動の肩がビクッとなる
不動「!?」
A「不動?」
不動「いや、なんでもない」
A「本当に?」
不動「ああ・・・」
その時、私は気づかなかった
不動が感じたものが私にとって最悪なものである事を
不動「とりあえず・・・戻るか?」
A「うん」
私は不動の腕に抱きつく
不動は分かっているのか私を自分に引き寄せて歩いてくれた
A「・・・あ」
不動「なんだ?」
A「あれ」
私の目に止まったのはネックレス
しかもイニシャルの
不動「ネックレスがどうしたのか?」
A「あれ・・・かなり強い聖が宿ってる」
死咲家では聖なるものを身につけるのは禁じられている
私はその事を知っていて必ず聖なるものを身につけていたが、それが壊れてしまい今は持ち合わせがない
不動「すいません、これとこれを下さい」
「あいよ!カップルだからまけちゃうよ!」
A「え、え、え?」
ちょっと待って!
話についていけない!
しかも店のおばちゃん、私と不動の事カップルって言った!?
不動「じっとしてろよ」
A「う、うん」
不動にネックレスを付けてもらう
不動「いいぞ」
A「あ、ありがとう」
不動「良いってことよ」
私は自然と不動と手を絡めていた
不動は少し驚いていたものの、すぐに顔を戻した
不動「帰るぞ」
A「・・・うん!」
私達の影は・・・前よりも近くなっていた
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
聖羅(プロフ) - フェアリーテイルとの方も見てます!更新頑張ってください! (2019年2月11日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 面白いです。続きを楽しみにしています。 (2019年1月26日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華鳥風月 | 作成日時:2019年1月25日 11時