28.YOU ページ28
ドライヤーのスイッチを切って鏡越しに私の顔を見ると
「お兄さんに、サイン書いていこうか?笑」
「いらない!やめて!絶対!」
「なんで?」
「会わせろって言われるから。」
「いいよ?俺。」
「ダメ!」
「なんで?」
「…………」
……なんて、紹介するのよ
そんなことを考えていた私に
「Aさんと、真剣にお付き合いを始めました、岡田ですって挨拶するけど。」
「え?」
「……お付き合い、始めたでしょ?」
「………お付き合い………」
かぁっと頬に熱が集まる
「すぐ、赤くなるね 笑」
「………お風呂上がりで暑いだけだし。」
「ふーん。……で?」
「え?」
「お付き合い、始めたってことでいいんだよね?」
「………良くないし」
「いいってことね。笑」
「…………」
くるりと身体の向きを変えられて、准一と向かい合うと
彼の手が私の頬を包む
「………」
口角をあげた彼はそのまま私の唇にキスをした
頬に触れる彼の腕をぎゅっと握ると
少し離れた唇、彼が「好きだよ」って呟いたから
私も素直に呟いた
「……私も、好き」
言い終わるか、終わらないかくらいのタイミングで
彼が少ししゃがんだかと思った途端に、私の身体が宙に浮く
「わぁ」
咄嗟に彼の首に腕を回して掴まった
私を見上げる彼が、また嬉しそうに笑うから
「………」
思わずその唇に、私からキスをした
「ずっと一緒にいようね」って彼が言ったから
「うん。」って答えた。
…………
………ずっと、一緒にいられると思ってたし
ずっと、一緒にいたかった
本当だよ?
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花那(プロフ) - ひささん» いつもありがとうございます(^^)ノロノロ更新でごめんなさい😅どんどん切ない展開になっていきますが、幸せも組み込んでいけたらなと思ってがんばってます💛暫しノロノロにお付き合いお願いします😅 (2022年4月9日 19時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
ひさ(プロフ) - 幸せな展開の中でも、どこか切なさが漂うストーリー。早く先が読みたいような読みたくないような…。そんな感じで更新をお待ちしております😌 (2022年4月9日 16時) (レス) @page24 id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
花那(プロフ) - 西鶴さん» いつもありがとうございます(*^^*) (2022年4月4日 11時) (レス) id: 6e09a5c586 (このIDを非表示/違反報告)
西鶴(プロフ) - 続編おめでとうございます❣️ (2022年4月4日 9時) (レス) @page6 id: a568701fd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花那 | 作成日時:2022年4月4日 8時