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助手と王子様 ページ9

部屋の中は薄暗かった。



薄闇の中、広々とした室内には人影が四人分ある。



充満する無言の沈黙と静けさに一瞬呑まれかけるも、ハイネの後について進み、その少し後ろで膝を着いた。



「はじめまして、王子様。私の名はハイネ・ヴィトゲンシュタイン。後ろの者は助手のシリル・クレイン。――本日より、私が貴方方の家庭教師です」



普段と何も変わらない、落ち着いた声でハイネが名乗りを上げたその刹那――風が吹いた。



突然吹き込んだ突風が窓を開き、カーテンを舞い上がらせる。



差し込むまばゆい光が目を眩ませ、思わず手で顔を覆った瞬間、目の前にはこの世のものとは思えない光景が広がっていた。




「――はじめまして。ハイネ先生」




そこには、王子が四人、立っていた。



溢れるような光を背に受け、こちらを見つめている。



溢れる高貴さ、清廉さ。目を疑うような美しさ。



これが、王子様。この国で最も高貴なる人々。



状況も忘れてぽかんとするシリルの目に、こちらへ歩み寄ってくる王子の姿が映る。



柔らかな金髪に透き通るような碧い瞳。陶器のような色白の肌と繊細な美貌。



まるで絵画から抜け出したような、完璧な王子様。



お伽噺に出てくる王子様を具現化したようなその王子は、天使のような笑顔を浮かべて、言った。




「心より歓迎します、先生……









――なんて、この僕が言うとでも思ったか」

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まぼぷりん。 - 22話、「気位エベレスト王子」じゃないですか?「エレベスト」であってます? (2021年2月1日 17時) (レス) id: c10f97d942 (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - サラさん» ドッキリをやる予定はありませんが、どこかで暴露はしたいなと考えています。今のところですが。ご感想ありがとうございました。 (2019年1月8日 18時) (レス) id: 2ce5584cfa (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 瑪瑙さん» 別にドッキリとかそういうのじゃなくてマジ本気なやつ言ってます。 (2019年1月8日 11時) (レス) id: 48991e4e6a (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - サラさん» その辺りも追々考えていこうと思っています。良い反応をしてくれそうですよね(^^) (2019年1月8日 9時) (レス) id: 2ce5584cfa (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 瑪瑙さん» でも、女性だったって言ったら、王子たちの反応が楽しみで仕方ありません。 (2019年1月8日 0時) (レス) id: 48991e4e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年11月1日 18時

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