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「……先生」


「何を言いたいのかはわかりますが、あえて言わないでもらえますかシリルさん」


「私もう帰りたいです。というか帰りますので旅費ください」


「却下です」



容赦なく返ってきた答えにシリルは泣きたくなった。てかもう心で泣いている。



「王子って聞いたから多少は物語に出てくるような王子様を期待してたのに、もういろいろぶち壊しじゃないですか……私の期待返して……」


「物語の王子様が家庭教師を必要としているはずないでしょう。これが現実ですよ。諦めてください」


「厳密には今だって必要としていないじゃないですか」


「痛いところを突かないでください」



互いに扉を背中にして前を向いたまま、視線すら合わせず会話をする二人の前を侍女が通り過ぎた。



「あ、そこの方。レオンハルト王子にトルテをお願いできますか?」



ハイネが侍女を呼び止めて頼めば、彼女は「かしこまりました」と綺麗な礼をして去っていく。



その背中を見送り、シリルはちらりと視線を下げた。



「……甘いですね」


「甘やかすのは今回だけです。さて、では次に行きますよ」


「で、先生。ズバリ、今の時点での評価は」


「気位エレベスト王子」


「了解です」



納得の表情を浮かべるシリルを引き連れ、ハイネは次なる王子の元へと向かった。

助手と第三王子→←*



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まぼぷりん。 - 22話、「気位エベレスト王子」じゃないですか?「エレベスト」であってます? (2021年2月1日 17時) (レス) id: c10f97d942 (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - サラさん» ドッキリをやる予定はありませんが、どこかで暴露はしたいなと考えています。今のところですが。ご感想ありがとうございました。 (2019年1月8日 18時) (レス) id: 2ce5584cfa (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 瑪瑙さん» 別にドッキリとかそういうのじゃなくてマジ本気なやつ言ってます。 (2019年1月8日 11時) (レス) id: 48991e4e6a (このIDを非表示/違反報告)
瑪瑙(プロフ) - サラさん» その辺りも追々考えていこうと思っています。良い反応をしてくれそうですよね(^^) (2019年1月8日 9時) (レス) id: 2ce5584cfa (このIDを非表示/違反報告)
サラ - 瑪瑙さん» でも、女性だったって言ったら、王子たちの反応が楽しみで仕方ありません。 (2019年1月8日 0時) (レス) id: 48991e4e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑪瑙 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年11月1日 18時

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