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「ドランさんは紅茶とか飲むんですか？」
「ん？ ああ……準備と片づけが面倒だから自分じゃあまりやらないが、好きだぞ」
紅茶屋に着き、店一押しとあるダージリンの缶を見つめていたドランにユーリは声をかける。
専門店というだけあり、棚には様々な紅茶の缶が並んでおり、一番手前にはおためしのような形で茶葉が入った透明の瓶が置いてある。
「じゃあ、ドランさんのおすすめの茶葉とかってありますか？ 私、今までそういうの全然知らなかったんで、よく分からないので」
「……そうだな。ティンバラあたりが好きだが、ファインストロベリーティーも好きだ。ただこの紅茶香りが強いからな。龍たちは鼻がいいから、ルチルは嫌がるかもな」
「じゃあ、ティンバラっていうの買ってみますね」
ドランの話を聞いてユーリは首を縦に振り、ティンバラの名前を棚から探す。と、そこで気付いた。なんか、いつもより店が騒がしい気がする。
あれ、この感じ前も知ってる。と、ユーリが横目で店内を見渡せば店内の女性客の視線がドランへと向いている。ああ、やっぱりぃ！ ユーリは、たまらず頭を抱えた。
ドランもルチルやロイド、ノアール同様に龍人なので、顔がびっくりするほど整っている。しかも、身長もなかなかに高く、小顔。それだけじゃない。今日の服は相当にラフらしく袖からは彼のしっかりとした筋肉がたまに覗く。そんな良物件、女性が放っておくわけないのだ。
しかも、ドランの場合ルチルやロイドよりも大人の魅力というのだろうか。それが、滲み出てた。鈍いユーリでもそれは分かる。なので、若い女性だけではなくマダムたちもちらちらとドランの様子を伺っているのをユーリは察知した。
かくいう本人だが、あまり気にしていないのかはたまた慣れているだけなのか、とくに動じもせず茶葉をものの珍しげに観察している。中身も、紳士的で優しいと知っているユーリはひとまず早めにこの場を撤退したほうがいいと判断し、いつも買っている茶葉を手に採るとレジに向かった。ドランに勧められた茶葉は今度買おう、そうしよう。
茶葉を購入してお釣りを受け取り、ポケットに早々とつっこんだユーリはドランの手をひいて慌てて店から出る。
ドランは少々驚いた表情を見せたものの、特に何を言うでもなくユーリについてきてくれた。
「……どうした？」
店を出て、ふぅと溜息を零すユーリを不安げにドランは覗いた。
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自由気ままに生きる難聴の音霧想(プロフ) - 五十鈴さん» お久しぶりです＞＜五十鈴さんのお力もあり無事完結しました。ありがとうございます。そういっていただき光栄です！いえいえ、こちらも最後までご愛読いただき本当にありがとうございました！また機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年5月17日 21時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - ううおおあああコメが遅れたスミマセン完結おめでとうございますぅぅぅ←発狂中お疲れ様でした！もう途中で何度泣いたことか…!!最終的に完結しちゃった事に号泣しましたけど！( ；∀；)素晴らしい作品を有り難う御座いました！(ルチルとルシファーとベル大好きです。) (2017年5月17日 0時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
難聴の音霧想(プロフ) - チェシャ猫さん» いえいえ！ 要望くださってありがとうございます！ ルシファー君はもともと美しいものに執着してる設定の悪魔ですので、あの台詞を言っているとき「ルシファー君っぽいなあ」と思って書いてました(笑) (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - うおあぁぁぁぁぁ！！！ベルくんとルシファーの絡みありがとうございます！！応えてくださって嬉しい限りです！最後のルシファーの台詞かっこ良すぎです！惚れます！本当にありがとうございました！！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 785830d201 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - チェシャ猫さん» コメントありがとうございます。私も一年近く書いてきたこの作品が完結したので、寂しい気持ちです（苦笑）この作品を毎日書くことが日課だったので。ベリアル君を気に入っていただき嬉しいです。ベルくんとルーちゃんですね。番外編のほうで二人の絡み書いてみます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
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