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それにルシファーは嬉しそうにくるんと周り、ノアールは眉根をひそめたがすぐに微笑んで頷いてくれた。
ああ、あなたたちに会えて良かった。ユーリは、笑顔がこぼれるのが自分でも分かった。
すると、ノアールが首元でなにかをいじる。と、それをユーリに投げた。太陽の光を浴びて、それは強く輝く。ユーリが慌てながら受け取れば、それは透き通った黄緑色の宝石のネックレスだった。若葉のあの緑をそのまま写しこんだような、その宝石をユーリは凝視したあとノアールを見る。
「ノアールさんこれ！」
「ペリドット。魔法がかけられた石だ。
お前が、なにか苦しくなって誰にも打ち明けられないことがあったとき、その石が俺のところに導いてくれるはずだ。何もないことが一番だがな。
それに、大丈夫。俺だけじゃない、お前の周りにはたくさん味方がいるからな」
「僕も、なんかあったときに手かしてあげるねー！ ルチルくんに、何か変なことされたら僕呼んでくれれば行くよー！」
「お前は、俺のことなんだと思ってるんだよ！」
「えー？ 年下好きかな？」
「殴るぞ」
そんな、くだらない会話にユーリはくすりと笑みを漏らす。
ノアールはぎゃーぎゃーと揉めるルチルとルシファーに溜息を零し「ルチル、こいつは無視しろ」と、呆れたように呟いた。確かに、ルシファーはどうもからかっていることに全力らしいので、無視が賢明かもしれない。
ルチルは罰の悪そうな顔をしたあと、そっぽを向いた。それと同時にユーリたちの背後に扉が出現する。
「そこから、ベリアルたちのところに繋がってるよー！ ベリアルと白龍くんによろしくねー！」
「はい！ あとデートですね！」
「そぉおおぉおぉ！ ユーリちゃん優しい！」
本当にくだらない会話である。しかし、幸せを感じてユーリは目を細めた。
すると、ルチルがユーリの腕をぐいと引っ張り扉を指差した。行こうという意味らしい。ユーリはそれに頷き、ノアールとルシファーの方に頭を下げた。
ルシファーはそれに手をひらひらとふり、今度はノアールも手を振ってくれた。帰ってこれる場所はここにもあったのかもしれない。
扉を開くと青白い光がカッと輝き、視界が白一色に変わっていく。ああ、お別れだ。でも、きっとまた会える。
去り際にノアールの「一緒にピクニックに行こうな」という声が聞こえたのだ。
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自由気ままに生きる難聴の音霧想(プロフ) - 五十鈴さん» お久しぶりです＞＜五十鈴さんのお力もあり無事完結しました。ありがとうございます。そういっていただき光栄です！いえいえ、こちらも最後までご愛読いただき本当にありがとうございました！また機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年5月17日 21時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - ううおおあああコメが遅れたスミマセン完結おめでとうございますぅぅぅ←発狂中お疲れ様でした！もう途中で何度泣いたことか…!!最終的に完結しちゃった事に号泣しましたけど！( ；∀；)素晴らしい作品を有り難う御座いました！(ルチルとルシファーとベル大好きです。) (2017年5月17日 0時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
難聴の音霧想(プロフ) - チェシャ猫さん» いえいえ！ 要望くださってありがとうございます！ ルシファー君はもともと美しいものに執着してる設定の悪魔ですので、あの台詞を言っているとき「ルシファー君っぽいなあ」と思って書いてました(笑) (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - うおあぁぁぁぁぁ！！！ベルくんとルシファーの絡みありがとうございます！！応えてくださって嬉しい限りです！最後のルシファーの台詞かっこ良すぎです！惚れます！本当にありがとうございました！！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 785830d201 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - チェシャ猫さん» コメントありがとうございます。私も一年近く書いてきたこの作品が完結したので、寂しい気持ちです（苦笑）この作品を毎日書くことが日課だったので。ベリアル君を気に入っていただき嬉しいです。ベルくんとルーちゃんですね。番外編のほうで二人の絡み書いてみます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
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