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「……掃除は？ ノアールくん、掃除できないよね？ まあ、見ての通りこの有様だし」
ルシファーはそう言って目を細めて視線を漂わせた。それにノアールは心外だなと目を細めた。
「できないわけじゃない。ユーリにも教えた。
俺は必要がないからしないだけだ。大体どこに何があるかは把握してるしな」
「君の記憶力の使いどころ色々おかしくない？」
苦笑いを浮かべてラベンダーティーに口をつけるルシファー。
確かにルシファーの言うとおり、記憶力の使いどころがおかしい気もしなくもない気がする。しかし、ノアールはさして気にしていないのか「他に、何かあるか？」とユーリに問うた。
「え、ええと……」
やはり問われると出ない。ユーリはしばらく、唸りふと重要なことを思い出した。この先、自分のいた街はどうなるんだろう。
よくよく考えたら、今ハーフェンは国の争いに巻き込まれたのだ。ノアールたちはユーリに優しくしてくれたが敵に位置する国である。ゾッと寒気が襲った。
「あの、私たちこの先どうなるんですか？」
「……ん？ ああ。ひとまず、イリスで一時的に保護する。ハーフェンの人間たちは今までルチルを隠していたようだし、俺たちに敵対心はないと龍王が判断したからな。それに一般庶民をむやみやたらに殺すやり方はいい方法ではないだろう。戦争自体望む者はあまりいないさ。なんせ多くの命を奪うしな」
淡々と喋るノアールにユーリはホッと肩を撫で下ろす。良かった。
「まあ、ハーフェンの地帯は僕らが占領したようなもんだしねえ。ハーフェンの村長が潔くイリスの傘下に下ってくれるようなら、再建の予定は建ってるし今までどおり……今まで以上に平和な生活が送れるだろうね」
「盛ってるような気もしなくはないが、まあ今までどおりの生活は送れるだろうな。ハーフェンが国境の前線の地区ではあるが、ロイドもルチルもいる。ドランも今後はあそこにしばらくの間滞在する予定もあるしな、進軍される可能性はほぼないと言っても過言じゃない。
それに……ブロンはすぐ堕ちるさ」
「へ？」
ブロンが堕ちる？ ユーリは目を見開いた。
堕ちる、それは言い換えれば完全に負けるという意味で間違いはないだろう。ノアールの言葉にルシファーは笑みを一層深くした。どうも、この状況を楽しんでいるように思える。ユーリはひどくその笑みに寒気を覚えた。
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自由気ままに生きる難聴の音霧想(プロフ) - 五十鈴さん» お久しぶりです＞＜五十鈴さんのお力もあり無事完結しました。ありがとうございます。そういっていただき光栄です！いえいえ、こちらも最後までご愛読いただき本当にありがとうございました！また機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年5月17日 21時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - ううおおあああコメが遅れたスミマセン完結おめでとうございますぅぅぅ←発狂中お疲れ様でした！もう途中で何度泣いたことか…!!最終的に完結しちゃった事に号泣しましたけど！( ；∀；)素晴らしい作品を有り難う御座いました！(ルチルとルシファーとベル大好きです。) (2017年5月17日 0時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
難聴の音霧想(プロフ) - チェシャ猫さん» いえいえ！ 要望くださってありがとうございます！ ルシファー君はもともと美しいものに執着してる設定の悪魔ですので、あの台詞を言っているとき「ルシファー君っぽいなあ」と思って書いてました(笑) (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - うおあぁぁぁぁぁ！！！ベルくんとルシファーの絡みありがとうございます！！応えてくださって嬉しい限りです！最後のルシファーの台詞かっこ良すぎです！惚れます！本当にありがとうございました！！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 785830d201 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - チェシャ猫さん» コメントありがとうございます。私も一年近く書いてきたこの作品が完結したので、寂しい気持ちです（苦笑）この作品を毎日書くことが日課だったので。ベリアル君を気に入っていただき嬉しいです。ベルくんとルーちゃんですね。番外編のほうで二人の絡み書いてみます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
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