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シチューは、ノアールが味付けしたせいか、やけに懐かしい味がした。シチューの濃厚なコクがありながらも、さっぱりとしている。そういえば、自分の味付けもこれに似ている気がする。まあ、ノアールに料理を習ったというのだから、あたり前かもしれない。
すると、ふと気になることを思い出した。ルチルが前に言っていた「懐かしい味がする」というものだ。もしかして……ユーリはもぐもぐと口を動かすノアールに問うてみる。
「あの、ノアールさん」
「ん？」
「ノアールさんって、ルチルにご飯作ってあげたことありますか？」
ユーリの問いに、ノアールはもそもそとしばらく口を動かした後に、パンを皿の上に置いてそうだなと考える素振りを見せた。
「まあ……あることはある。一回、短い間だが預かったことはあった」
「預かるですか？」
「ああ、もう本当にずっと前のことだがな。ルチルに親がいた頃、親の都合で一年くらい預かった」
一年、果たして短いといえるのだろうか。一生から考えれば短いかもしれないが、それでもすんなり短いとは言い切れないような気がする。しかし、思えば
「そういえば……その時期、ロイドとドランもいたな」
「ロイドさんとドランさんですか？」
「ああ。ロイドは元から自由な性格だし、薄情だから親の代わりが亡くなった時、自力で俺のところに来た。人形引きずりながら。多分、あのときロイドは人間で言ったら四歳くらいの頃だと思う。ドランは龍王から預かった」
ユーリは溜まらず顔を引きつらせた。一体、ノアールはいくつなのだろう。見るからにして18歳くらいの華奢な好青年に見えるが。
「そういえば、ロイドは俺も詳しくは知らないな。あいつも、当時のことの記憶はだいぶすっぽ抜けてる感じあるし。興味がないことはすぐ忘れると本人も言っていたしな。
ドランは、昔の話はしたがらない。無理に聞き出す理由もないから、聞いたためしはないが。
まあ、話は脱線したが、あいつらはあの一年間、よく一緒に遊んでたな。というか、ロイドが一方的にルチルを人形にしたいとぼやいてたような」
ロイドは本気で何も変わってないらしい。幼少期からあの性格とは……むしろ尊敬の念すら覚える。
でも、これでルチルがユーリの作った食事の味を懐かしいといった理由。そしてロイドとルチルとドランの接点が見えた。
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自由気ままに生きる難聴の音霧想(プロフ) - 五十鈴さん» お久しぶりです＞＜五十鈴さんのお力もあり無事完結しました。ありがとうございます。そういっていただき光栄です！いえいえ、こちらも最後までご愛読いただき本当にありがとうございました！また機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年5月17日 21時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - ううおおあああコメが遅れたスミマセン完結おめでとうございますぅぅぅ←発狂中お疲れ様でした！もう途中で何度泣いたことか…!!最終的に完結しちゃった事に号泣しましたけど！( ；∀；)素晴らしい作品を有り難う御座いました！(ルチルとルシファーとベル大好きです。) (2017年5月17日 0時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
難聴の音霧想(プロフ) - チェシャ猫さん» いえいえ！ 要望くださってありがとうございます！ ルシファー君はもともと美しいものに執着してる設定の悪魔ですので、あの台詞を言っているとき「ルシファー君っぽいなあ」と思って書いてました(笑) (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - うおあぁぁぁぁぁ！！！ベルくんとルシファーの絡みありがとうございます！！応えてくださって嬉しい限りです！最後のルシファーの台詞かっこ良すぎです！惚れます！本当にありがとうございました！！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 785830d201 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - チェシャ猫さん» コメントありがとうございます。私も一年近く書いてきたこの作品が完結したので、寂しい気持ちです（苦笑）この作品を毎日書くことが日課だったので。ベリアル君を気に入っていただき嬉しいです。ベルくんとルーちゃんですね。番外編のほうで二人の絡み書いてみます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
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