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「でも、その病気はあることに耐性がつく」
「耐性……ですか？」
ユーリが鼻をすすればノアールはこくりと首を縦に振った。
耐性……言われても、あまりピンと来ない。今まで普通に風邪はかかったことはある。他に耐性……って言ったらなんだろう。
ノアールは妖精にいつの間にか命じていたのか、ガーゼを持ってこさせるとユーリの鼻をそれで拭う。
「さっき、その能力をお前は発揮してた」
さっき……ピンとくるものがない。
「……銀龍くんが魔力を暴走させたとき、あの子は龍に戻りかけてた。そういえば、花売りちゃん、彼の目はどうなってたっけ。よく見てなかったから、忘れちゃった」
「え？……えっと、金色になってました。蛇みたいな……あれ？」
ユーリはルシファーの問いに答え、目を丸めた。おかしい、なんであの目をみたというのに自分の時は止まっていないのだろう。
手のひらを開いて握ってみた。けれど違和感はなくいつもどおり。まさかと思って、ノアールを見上げれば彼はこっくりと首を縦に振った。
「時止めの能力の耐性だ。
俺たち、ルーラーは唯一時間を止められないものが存在してる。それが、植物なんだ。目がないからな。
お前のその病気は植物に関連してて、かつ瞳にある。つまり、俺の考えが正しければ瞳の構造が普通の人間と異なっている。だから、涙花病の持ち主には、時止めの力は通用しない」
「え」
「まあ、涙花病の持ち主自体少ないから解剖もできないし、したっていう話も聞いたことがないから断言はできないぞ」
ユーリは思わず固まった。
あれ、私……時止めの能力利かないの？ そういえば、今思うと夢の中でもノアールの目をばっちり見ていた気がする。そう……だったのか。なんともいえない感覚にユーリはうつむいた。
「でも、そう考えるといい組み合わせじゃない？」
「まあな。ルチルもそのこと知れば、気を今より張って生活する必要もなくなるだろうし」
「それにこの子、彼のあの姿見ても全然怖がらないんだもん。尚更でしょう。もう、結婚したほうが良かったりして」
「はい！？」
「まあ、いいんじゃないか。イリスも異種族同士の恋愛にはなにもいわないどころか、応援してるんだ。龍王のことだから、喜ぶだろうな」
「え、ちょっと！？」
何故、そんな規模の大きな話になっているのだ。ルチルと結婚する気なんてない……とは断言できないが。ユーリはあわあわと、二人を見比べる。
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自由気ままに生きる難聴の音霧想(プロフ) - 五十鈴さん» お久しぶりです＞＜五十鈴さんのお力もあり無事完結しました。ありがとうございます。そういっていただき光栄です！いえいえ、こちらも最後までご愛読いただき本当にありがとうございました！また機会がございましたらよろしくお願いします。 (2017年5月17日 21時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - ううおおあああコメが遅れたスミマセン完結おめでとうございますぅぅぅ←発狂中お疲れ様でした！もう途中で何度泣いたことか…!!最終的に完結しちゃった事に号泣しましたけど！( ；∀；)素晴らしい作品を有り難う御座いました！(ルチルとルシファーとベル大好きです。) (2017年5月17日 0時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
難聴の音霧想(プロフ) - チェシャ猫さん» いえいえ！ 要望くださってありがとうございます！ ルシファー君はもともと美しいものに執着してる設定の悪魔ですので、あの台詞を言っているとき「ルシファー君っぽいなあ」と思って書いてました(笑) (2017年4月30日 21時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - うおあぁぁぁぁぁ！！！ベルくんとルシファーの絡みありがとうございます！！応えてくださって嬉しい限りです！最後のルシファーの台詞かっこ良すぎです！惚れます！本当にありがとうございました！！！ (2017年4月30日 21時) (レス) id: 785830d201 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - チェシャ猫さん» コメントありがとうございます。私も一年近く書いてきたこの作品が完結したので、寂しい気持ちです（苦笑）この作品を毎日書くことが日課だったので。ベリアル君を気に入っていただき嬉しいです。ベルくんとルーちゃんですね。番外編のほうで二人の絡み書いてみます！ (2017年4月26日 23時) (レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
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