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「言わんこっちゃない」と小さくつぶやいたのはルチルである。ユーリは顔をひきつらせ、カランは不思議そうな顔でルチルを見た。そして次の瞬間、カランは青の瞳を輝かせる。
「え？ ユーリちゃんの旦那さん！？」
「違います。従兄妹です。色々、わけあって居候させてもらってるんです」
若干、不快そうに眉根を顰めたルチルはそうワントーン低い声で返した。そんなにあからさまに嫌な顔しなくていいじゃないかと、ユーリが思えばルチルは今までの中で一番冷たい瞳でユーリを見た。その目は何言ってるんだ、馬鹿かと言わんばかりである。
しかし、この二人の空気に気づかないのかカランはそうと、笑みを浮かべた。かと思えば、次には弾んだ声でルチルに問いかける。
「でもユーリちゃん、かわいいでしょう？ 妹みたいで！」
「……え、あ……まあ」
カランの言葉に、一瞬たじろいだルチルはそういうと視線を泳がせる。あ、珍しく戸惑ってる。というかそこは否定しないんだと、思いつつユーリは二人を見守っていた。
似合うなぁ。美女と美青年。物語に出てきそう。そんなことを考えてるといつの間にか、前にいたルチルがユーリの額を指ではじく。いだっと、悲鳴をあげユーリはとびのいた。
「ぼぅとしてないで、接客しろ。接客を。俺は言花の知識に関しては皆無に等しいんだ。接客はできない」
「……わかりまし……わかった」
知識がないことを潔く認めたルチルにユーリは内心驚きつつ、カランを見る。カランは仲いいのね、そう言ってクスクスと鈴を転がしたような声で笑っていた。
「それでね、今日はね。言花の依頼しに来たの」
「あ、はい。どんな言花をご要望ですか？」
そう問えば、カランは少し頬を朱色に染めてはにかみ、やがて俯いた。美女が恥ずかしがる姿はどこか愛らしく思えてしまうと、ユーリは頷いた。するとカランはどこか少し小さくなった声で呟く。
「あのね、私……結婚することになったの」
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音霧想@悪魔崇拝してる人（会話はできます）(プロフ) - 五十鈴さん» コメントありがとうございます。お気に召していただきありがたい限りです。今後もゆるい作者ですがよろしくお願いします。 (2016年11月27日 15時) (
レス) id: 6c125bcd13 (このIDを非表示/違反報告)
五十鈴(プロフ) - 私のハートにこのお話がどストライクしました(真顔)めっちゃ面白かったです！(*^-^*) (2016年11月26日 23時) (レス) id: 72f0cf2fb8 (このIDを非表示/違反報告)
音霧想(プロフ) - チョロ猫さん» コメントありがとうございますm(_ _)m現在、テスト間際ということで更新停止させていただいていますが、これからも楽しんでいただけたらなと思います(*ﾟ▽ﾟ*)ゆるゆるな作者ですが何卒よろしくお願いします。 (2016年6月27日 8時) (レス) id: 7d8ba4b3f5 (このIDを非表示/違反報告)
チョロ猫 - この小説の雰囲気すごく好きです。話の内容も、優しくて読んでいてとても楽しいです！更新楽しみにしています！！がんばってください！ (2016年6月27日 1時) (レス) id: d16235083c (このIDを非表示/違反報告)
音霧想@ホラーゲーム製作中(プロフ) - ミカノンさん» ありがとうございます! そう言っていただき光栄です。 (2016年6月12日 10時) (レス) id: cc2ec66050 (このIDを非表示/違反報告)
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