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正「A！！」
『まさかどくん…』
正「大丈夫？立てる？」
あれから数分経って、正門くんが来てくれた。ずっと地面に座り込んでいた私を、優しく立ち上がらせてくれて。近くにあったベンチに座る。
『ごめん、夜遅いのに、』
正「謝らんといて？俺が来たかっただけやから。……何があったか、教えてくれる？」
『え、と………実は最近、つけられてるなって思ってて。アイドルやったらよくあること、って思って、言えへんかってん。でも今日声かけられて、それでっ、』
正「ごめん、ごめんな。嫌なこと思い出させちゃったなあ」
少し戸惑いながらも、正門くんは私をそっと抱きしめてくれて。正門くんの匂い、正門くんの体温、全てが私を落ち着かせるためのものみたい。…ずっと、こうしとけたらええのに。
正「…なんでも1人で抱え込まんといて？今回のはアイドルやから、じゃすまされへんし、Aは1人の女の子なんやから」
『…うん』
正「大吾でも、大晴でも、俺でも…頼れる人にとことん頼ってほしい。Aに頼られて迷惑って思うやつなんか、1人もおらへんよ」
『うん、』
たっぷりの愛情と、優しい言葉を注がれて、乾いていた瞳がまた潤んだ。私、正門くんにもらってばっかりやなあ…物も、言葉も、気持ちも。
『…ごめん、私正門くんに貰ってばっかや』
正「それ言うなら俺の方やなあ」
『え？』と顔を上げると、困ったように眉を下げて笑う正門くんがいて。
正「気付いてへんと思うけど、俺Aから数え切れへんほど大切なもの貰ってるんやで」
『え、ほんま、？』
正「ほんま。やからそんな申し訳なさそうな顔せんでよ」
頬をさらっと撫でた指は、程よい熱を持っていた。手が冷たい人は心が暖かい、ってよく聞くけど、正門くんは手も暖かくて心も暖かいんやなあ、なんてことが頭に浮かんで、大分落ち着けていることを自覚する。
もう大丈夫、という意味を込めて、正門くんから離れた。
『…また頼ってもええかな、』
正「うん、いつでも」
正門くんの瞳が、街灯に照らされてキラキラして。細められた目の奥には、何か言葉が隠されているような、そんな気がした。
正「Aは、大事な女の子やから」
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名無し59740号(プロフ) - 「大橋くんに、愛される。」のパスワードを教えていただきたいです！ (2月11日 1時) (
レス) id: cd3c0aeb36 (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 初めましてコメント失礼します！「大橋くんに、愛される。」を読みたいのですが、パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いいたします！ (9月25日 8時) (レス) id: faee03a960 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃんっっっ(プロフ) - 初めましてコメント失礼しますm(_ _)m『その恋心を、自覚する。』『大橋くんに、愛される。』を読みたいのですが、パスワードを教えていただくことは可能ですか？よろしくお願いします🙏🙏 (7月26日 12時) (レス) id: 07a93329c4 (このIDを非表示/違反報告)
みずたま(プロフ) - しおんさん» ありがとうございます☺️♡ (6月21日 20時) (レス) id: 3593907927 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - みずたまさんの文才最高です！ (6月20日 23時) (レス) id: 7cc3201467 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずたま | 作成日時：2022年10月23日 21時
