探さないでください!3 ページ45
.
ぎゃんぎゃん喚き散らす翔さんの周りを、助けてニノ!状態でフラフラしてる相葉さんと、半分死んでる俺。
すぐ行くっつったのに、時計を見たら電話してから20分も経ってる。どういう事なの?
翔さんは翔さんで、喚くのが飽きたらしく、ソファーの上で体育座りをして明らかに拗ねてますオーラ。
催促の電話でも掛けるか。
と思って携帯を取り出した瞬間、インターホンが来客を知らせた。
面白いからそのままにしておいたら、ピンポンピンポン何回も鳴らすから、吹き出すのを堪えて応答ボタンを押した。
「はいはい」
『ニノ…!翔くん、いるか…?』
洩れた声を聞いたのか、翔さんの顔がガバリと上がる。
いますよー、と答えようとした瞬間。
「いないって言って!!」
翔さんが俺に向かって叫んだ。……いや、叫んだその声、大野さんにも聞こえてるよ?
してやったりみたいな顔をしてから、また体育座りの足に顔を伏せて、拗ねてますオーラを放った。
「……だそうですので、ちゃっちゃと引き取ってください」
『任せろ』
開けてから予想もしないスピードで玄関ドアがドンドン叩かれる。
何なんですかこのカップルは!近所迷惑にも程がありますよ!
「ドンドン叩かないでください!近所迷惑で……す」
言い終わる前に大野さんは靴を脱いで、勝手に上がり込んだ。何なの!メンバーとはいえ他人の家なんですけど!
「翔くん!」
リビングでは突然の訪問にビックリしたらしい翔さんと、大野さんが追いかけっこみたいな事をしていて、リビングの端に追い詰められた翔さんが、大野さんにボキャブラリーの少ない罵声を浴びせた。
「最低!ばか!女たらし!ばか!あほ!!」
「翔くん聞いて!そんなんじゃなくて……」
「ホテル行ったんでしょ!イイコトしたんだ!最低!」
ボキャブラリー少なすぎでしょ。頭いいんじゃなかったっけ?
とかをぼんやり考えてたのは相葉さんもらしく、ふたりで溜息をついた。
「確かに女の人と一緒にいた。それは認める。でもな翔くん。俺はホテルなんて行ってないし、なんもしてない」
「……うそでしょ。俺は騙されないよ」
「あの人、翔くんも見た事あると思うよ。デザイナーの」
名前を言われて合点した。俺も相葉さんも知ってる。業界では有名だし。アクセサリーのデザインが評判の人。
……なるほど、そういうことか。
翔さんとちったんだな。
.
261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 歩夢さん» いつもコメントありがとうございます。前回は返せずごめんなさい。なで肩さんの夢なので何でもありにしてみました。また足を運んでくださると嬉しいです。 (2014年9月29日 12時) (レス) id: eaa9330744 (このIDを非表示/違反報告)
歩夢(プロフ) - 翔さん可愛すぎますね...これからも頑張って下さい! (2014年9月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 536defc02b (このIDを非表示/違反報告)
歩夢(プロフ) - そういう話ですかそうですか.....面白いっ! (2014年9月18日 7時) (携帯から) (レス) id: 536defc02b (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - かいてくださり、ありがとうございます!!もう、面白くてやばかったです!!慌てる潤くんかわいかったです。にの、早く気付いて思わず笑ってしまいました笑。これからも、頑張ってください (2014年9月6日 18時) (レス) id: 04c882c90f (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 歩夢さん» 分かりづらくてごめんなさい!プライバシーの関係で、名前は伏せると決めているので…。ご期待に添えていたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いします! (2014年9月2日 11時) (レス) id: 66d9ffabb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな | 作成日時:2014年8月19日 23時