おそろい2 ページ36
.
着てみるとジャストサイズ。まあ若干肩落ちてるけど、それは言わないで。
「よく似合ってんじゃん」
「恥ずかしいからあんまり見ないで」
「いいじゃん。相葉ちゃんなんて木の刀腰に差してんだよ？そっちのが恥ずかしいよ」
……相葉ちゃん、ご愁傷様。
「さ、楽屋戻ろうかね。すぐ収録始まるらしいから」
ほぼ強制的に腕を引っ張られて楽屋に。俺が心の準備をする前に智くんは思いっきりドアを開けて、手を握られた。
「ちょ…！」
「ほれ、ペアルック」
くそ、智くんにハメられた…！
ニノはおおーって意味分かんない歓声上げてるし、松潤も拍手してるし、相葉ちゃんは…本当に木の刀差してるんだ…。
大いに盛り上がったスタジオ収録の後、車に乗って日野に移動。
ゲストさんと合流すると、ゲストさんでさえ目を丸くした。
「大野さんと櫻井さん…おそろいなんですね」
「……面目ない」
「そんな…、よくお似合いですよ」
収録始まる前まではプラプラどっか歩いてたのに、収録が始まるとこれみよがしに俺の隣にくっついてくる。
一歩離れると一歩近づかれ…、また一歩離れるとまた一歩近づかれ…。
「ねぇ、なんで避けんの」
ぼそりと呟かれた声に、俺は大袈裟に反応してしまった。ゲスト含め他のメンバーは、ガヤガヤ騒いでいて俺らに気付いてない。
「……だって、恥ずかしい」
「いいじゃん。こういう時じゃないとおそろいなんて着られないよ？翔くんてば素直じゃないなぁ」
ぎくりとした。
そうだ。本当は嬉しかった。
あの靴下の時も、この服も、智くんと同じなんて、俺のだよって見せつけてるみたいで、本当に嬉しかった。
「本当は？嬉しいでしょ？」
「……ん、嬉しい、よ…」
「じゃあ避けないで。……これから蕎麦屋でしょ？隣座ってね」
「……うん、分かった」
ゆるりと頭を撫でられると、目敏くニノが囃し立てて、カメラが俺たちに向く。
「何してんすか、そこのペアルック！TVショーですよ！イチャイチャしない！」
テレビ向きにわざとイチャイチャすると、カメラはゲストさんに向いた。
「約束だからね」
小さく頷くと、智くんは俺の小指に自分のを絡めて、そのまましばらく手を繋いだ。
おそろい
Fin
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 歩夢さん» いつもコメントありがとうございます。前回は返せずごめんなさい。なで肩さんの夢なので何でもありにしてみました。また足を運んでくださると嬉しいです。 (2014年9月29日 12時) (
レス) id: eaa9330744 (このIDを非表示/違反報告)
歩夢(プロフ) - 翔さん可愛すぎますね...これからも頑張って下さい！ (2014年9月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 536defc02b (このIDを非表示/違反報告)
歩夢(プロフ) - そういう話ですかそうですか.....面白いっ！ (2014年9月18日 7時) (携帯から) (レス) id: 536defc02b (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - かいてくださり、ありがとうございます!!もう、面白くてやばかったです!!慌てる潤くんかわいかったです。にの、早く気付いて思わず笑ってしまいました笑。これからも、頑張ってください (2014年9月6日 18時) (レス) id: 04c882c90f (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 歩夢さん» 分かりづらくてごめんなさい！プライバシーの関係で、名前は伏せると決めているので…。ご期待に添えていたら嬉しいです。今後ともよろしくお願いします！ (2014年9月2日 11時) (レス) id: 66d9ffabb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2014年8月19日 23時
